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(回答先: 食い倒れの終えん(毎日新聞) 投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 4 月 11 日 11:39:24)
http://www.news.janjan.jp/area/0804/0804094562/1.php
「もう限界」大阪名物・くいだおれ閉店、時代の変化に勝てず
山本ケイ2008/04/10
また一つ大阪名物が姿を消すことになる。「京都の着倒れ、大阪の食い倒れ」関西人の道楽ぶりを示す言葉だが、道頓堀の名所ともなっている「くいだおれ」が、今年7月8日に閉店することになった。お客の財布のヒモが固くなったことも撤退の背景にあったようだ。
閉店を自ら告げる、くいだおれ人形(大阪市中央区道頓堀で・写真はいずれも9日、筆者撮影)。
閉店を知ったお客さんが、おかみの柿木会長(左)をねぎらった。
「京都の着倒れ、大阪の食い倒れ」関西人の道楽ぶりを示す言葉だが、道頓堀の名所ともなっている「くいだおれ」が、今年7月8日に閉店することになった。9日、社長と会長が記者会見し、閉店に至ったいきさつを説明した。
名物のくいだおれ人形の処遇は未定だが、山田昌平社長は「優秀な人がいれば申し出ていただければ、営業を譲渡するかはその時に検討したい」と営業譲渡の可能性も示したが、白紙の状態だ。道頓堀からくいだおれが無くなることになれば、また一つ大阪名物が姿を消すことになる。
「最近、大阪といえばたこ焼き、お好み焼きといった『粉もん』ばかりがもてはやされ、若い人が立ち食い感覚になっています。伝統的な大阪料理を召し上がるお客様が少なくなりました。家族経営でがんばってきましたが、もう限界を感じました」と山田社長は閉店の理由を語った。単価の低い料理の需要に偏り、お客の財布のヒモが固くなったことも撤退の背景にあったようだ。
「くいだおれ」は1949年に創業、芝居小屋が集中していた道頓堀で伝統的な大阪料理をメインに営業を続けてきた。最近では和食のほか、居酒屋、洋食レストランも営業しており、馴染みの客や観光客が訪れる大阪の名所でもある。店舗が入るビルの前に設置している人形は世相に合わせて服装を変えたり、航空機の一番機に「搭乗」するなど何かと話題をふりまいてきた。道頓堀の撮影スポットとしても有名。
おかみの柿木道子会長は「閉店の報道があってから電話やメールで『ようがんばった』と激励の連絡を多数いただいています。あたたかい応援をいただいた全国の皆様に心からお礼を申し上げます。人間には度量というものがございますが、私たちは真面目に力いっぱいやってきており誰に恥じることはございません」と閉店が決まっても、ふっきれたようにきっぱりと話した。
くいだおれのビルには感謝を表す垂れ幕が掲げられた。
報道によると最盛期は約7億円の売り上げがあったが、顧客の減少などで「最盛期だった90年代の半分くらいになっている」(山田社長)と経営の苦しさを垣間見せた。「くいだおれ」は多くの観光客が人形目当てにビルの前には来るが、入店する人の姿はまばらだった。
山田社長は「創業者の山田六郎の方針に従い支店を出さない、家族で力を合わせて経営する、看板人形を大事にする、の3点を守ってやってまいりましたが、道頓堀が大きく変わり、お客様の層も変わりました」と伝統の経営方針が現代ではうまく機能しなかったことを振り返り、「閉店まで3カ月、これまで以上に明るくにぎやかに営業したいので、みなさんお越しください」と呼びかけた。
「くいだおれ」には現在、社員24人、仲居さんやアルバイトが127人いるが再就職できるよう社長が口利きもするという。しかし、具体的な処遇には触れずじまい。従業員のケアはしっかり行っていただきたい。また、おかみさんは「マスコミの方も取材だけでなく宴会でも利用してくださいね」と記者会見につめかけた50人以上の報道陣に協力を求めると、会見の場がなごんでいた。
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