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(回答先: 【財務省経験者の日銀天下りは「巨大なインサイダー取引」】小沢一郎にエールを送ろう（２）【アルバイシンの丘】 投稿者 傍観者Ａ 日時 2008 年 4 月 10 日 19:18:26)
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2008/04/10/Thu
党首討論から分かった自民党の体質−強圧的・密室政治・土建国家体質、政権維持のための偽装的改革−
自民党の福田首相と民主党の党首討論、前回は拍子抜けだったので、今回は面白かったです。
どちらも本音が出て、こうあらねばなりません。
福田首相は、恋人に捨てられた男のように、泣き言、恨み言のオンパレードでした。
地がでていました。女々しいさを露見していました。
泣き言の内容から考えると、党首会談など、国民の見えないところ、密室政治に依存する古い体質の政治家であることがはっきりしました。
福田首相が小沢代表に質問し、小沢代表が施策を説明する、どちらが首相か分かりませんでした。
皮肉にも、福田首相は小沢代表に政権構想を発表する機会を与えました。
民主党が政権を取れば、特定財源の一般財源化、天下り・公益法人の全廃、中央集権を廃止して地方分権などを実現する政権構想を。
福田首相は民主党の決断が遅いと言っていましたが、見ている人はそれはあんただと突っ込みを入れたと思います。
決断が遅い最大の判断の間違いが、直前の選挙で民意が野党にあることです。
福田自公政権は、その意味を理解していません。
最初から、衆参で多数をとっていたとき同様、高飛車の案を叩きつけ、衆院で強行採決し、参院で野党が反発して、野党案が可決するという構図です。
テロ特措法延長、日銀総裁副総裁の人事もそうです。
今回の暫定税率では、福田政権は若干前進して、最後に妥協案を出しました。
民意のある野党に配慮した案を、衆議院の段階から、出さない限り、まとまる可能性すらありません。
誰もが分かる話です。それさえ分からない、長期政権で権力に長く漬かるとこうも高圧的態度が常態化してしまって、常識が通じなくなっているのだと思います。
また、起死回生のつもりで、道路特定財源の一般財源化を骨太の方針として、閣議決定すると言っています。
が、福田首相に求心力もないし、小泉前首相でさへはじき飛ばした道路族を相手に、出来ますでしょうか。
一般財源化は小泉、安倍政権で閣議決定されていますが、実態はどうしても使い切れない余った分だけになり、結局、道路族により骨抜きにされています。
閣議決定されても、実現は信用できません。
今の自民党は国をどう導くというビジョンは全くなく、政権を維持するためなら、飲める範囲は飲んで、生き残っていこうという戦術に映ります。
自民党は、問題が生じたときに続けてきた、表面は化粧するが本質は変えない、国民騙し、偽装の常套手段です。
党首討論で、小沢代表が中央集権を壊し、地方分権にすると言っていました。
一般財源化しても、道路を造り続ける構造は維持でき、中央政府が権限とお金を握る補助金行政で、既得権益は守れるわけです。
いざとなれば、道路族は特定財源は譲っても、補助金行政は守ろうと考えているのでしょう。
地方分権は凄いことで、マスコミはそのことには何故か、あまり触れていません。
地方分権になれば、公共事業（道路）、福祉・医療、教育、なんでも使って良いとなると、恐らく公共事業（道路）の順番は下がるでしょう。
地方分権は、土建国家から福祉・医療、教育国家への転換を可能にする下地になると思います。
マスコミは、妥協せよ、協議せよ、政局にする云々という論調ですが、これだけ対立軸が明確になれば、妥協の範囲を超え、総選挙をして、政権交代しかありません。
マスコミは権力から睨まれると怖いから、与党、野党、ケンカ両成敗の如く、どちらも悪いという論調になりがちですが、当然、政権を担う与党の方が野党より遙かに重い責任があります。
年金問題でも、道路特定財源でも、自民党長期政権の積年の腐敗が生み出したもので、野党と同列に論じるべきものではありません。
野党への政権交代がなければ、結果的には一党独裁の中国や北朝鮮と同様、未だ民主主義がない国と言えるでしょう。
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