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http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20080404ddlk14040192000c.html
横須賀のタクシー運転手殺害:米兵逮捕(その1)
駐日大使ら謝罪繰り返す /神奈川
◇首長ら、怒りと不信感あらわ
横須賀市のタクシー運転手強盗殺人事件は3日、イージス巡洋艦「カウペンス」乗組員でナイジェリア国籍の1等水兵、オラットゥンボウスン・ウグボグ容疑者(22)の逮捕という結末を迎えた。シーファー駐日米大使やケリー在日米海軍司令官らは、横須賀市の蒲谷亮一市長や松沢成文知事を訪ね、謝罪を繰り返した。しかし、06年1月の強盗殺人事件など続発する重大犯罪に、首長らは怒りと不信感をあらわにした。【吉田勝、五味香織、内橋寿明】
シーファー大使らは、ウグボグ容疑者の身柄引き渡しに先立つ同日昼過ぎ、同市役所で蒲谷市長に面談。シーファー大使は沈うつな表情で深く頭を下げ「本当にひどい事件で地域社会にも迷惑をかけた。(捜査に)全面的な協力を約束します」と謝罪した。
ケリー司令官は「残酷で恥ずべき事件が、ホームタウンの横須賀で起きたことに深い悲しみを覚える」とする謝罪文を読み上げ、蒲谷市長に手渡した。
これに対し、蒲谷市長は「再三にわたる綱紀粛正、再発防止の要請にもかかわらず、また事件が引き起こされたことは極めて遺憾。強い憤りを禁じ得ない」との抗議文をシーファー大使に手渡した。
その後の臨時記者会見で蒲谷市長は「脱走を発生させてしまったことが最大の原因。危険な人物が(基地外に)出ることは想定していなかった」と苦い表情を見せた。
シーファー大使はその後、東京で高村正彦外相と会談して再び神奈川に戻り、県庁で松沢知事にも謝罪。松沢知事が「県民と基地との共存を困難にする。再発防止策の実効性に疑問を持たざるを得ない」と話すと、シーファー大使らは何度もうなずいた。松沢知事はさらに、原子力空母の配備に向け「乗組員の半数は初めての来日。教育もきちんと行ってもらいたい」と求めた。
シーファー大使は終了後、記者団から日米地位協定のあり方を問われたが「日本政府、県警、海軍犯罪捜査局が協力し、非常にうまく機能した」として回答を避けた。
◇日米政府間の協力、今後のお手本に
横須賀市役所で記者団の取材に応じたシーファー駐日米大使との主なやりとりは次の通り。
−−2年前の強盗殺人事件後、再発防止策をとったが、効果がなかったのか。
大使 犯罪は絶対に起こり得ないものではない。全力を尽くし、こういうことが二度と起こらないように努力する。過去から学んだ教訓を生かす。再発防止のため、あらゆる措置をとりたい。
−−事件が起きた理由は。
大使 分かりません。捜査が見いだしていくことだ。今回の非常にひどい事件に関して、日米が協力して、必ずや正義がもたらされると信じている。
−−過去の事件から学んだ教訓は何か。
大使 例えば、捜査協力を合理化した。日米両政府間のコーディネーション(協力)は、今後のお手本になるほどうまくいったと思う。
−−事件が原子力空母配備計画に影響を与えるか。
大使 そのようなことがないことを希望している。そのようなことについて話すのは今は適切ではない。
毎日新聞 2008年4月4日 地方版
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