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ウオッチ福田・小沢:道路財源の新提案、見切り発車 「独断専行」で首相孤立【毎日】
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080329ddm005010023000c.html
◇他党のことをご心配いただかなくても
福田康夫首相の孤独感が強まっている。27日午後の緊急記者会見で示した道路特定財源の新提案は、自民党内から「独断専行」との反発を招いた。
実際、この記者会見で、普段は首相会見に立ち会う町村信孝官房長官や3人の官房副長官の姿はなく、首相は独りぼっちだった。
「(自民)党側ではいろいろな意見がございますが、党の皆さんにもおおむね了解されていると私は理解いたしております」
そう語った首相。しかし、自民党四役のうち、古賀誠選挙対策委員長、二階俊博総務会長と道路族の重鎮が半数を占める中、「おおむね」という言葉は、一般財源化などの新提案が見切り発車に近いことを物語っていた。
首相を支えてきた党内基盤には、相反する二つの流れがある。小泉純一郎元首相、中川秀直元幹事長ら道路改革推進派と、古賀氏、二階氏、青木幹雄前参院議員会長ら道路族(改革修正派)だ。
中川氏は28日、首相官邸を訪れ首相を激励後、記者団に「(首相は)元気だったよ。あうんの呼吸で来た。でも話の中身は言えません」と笑みを見せた。
一方、青木氏。周辺に「道路の話はやめよう。(首相提案の)紙を見た時はびっくりした」と言葉少なに語るだけで、首相への強い不満がのぞく。
09年度の一般財源化を打ち出して小泉改革派と民主党双方に秋波を送る一方で、暫定税率廃止を拒否して道路族にも花を持たせようとした首相。しかし、そのどっちつかずのスタンスが、今後、首相を窮地に追い込むのは間違いない。
28日の参院予算委員会。民主党の直嶋正行政調会長が、この複雑な立場にある首相をちくりと刺激した。「与党との意思疎通ができたとは思えない。自民党内の党内手続きが行われていないというのは間違いないか」
首相は「まあ、あまり他党のことをご心配いただかなくてもいいんですけどね」と切り返した。出席議員の爆笑を誘ったが、首相自身は感情を抑えるのに精いっぱいの様子だった。
◇小沢氏、党首会談を一蹴
大連立構想を捨て、首相との対決路線にかじを切った民主党の小沢一郎代表。28日、水戸市内で記者会見し「暫定税率維持が首相の主張でしょう。(首相と)会うのは何回会ってもいいが、そういう主張だとかみ合わなくなるわね」と、党首会談を一蹴(いっしゅう)する姿勢を見せた。首相が政権運営の武器にしてきた小沢氏との信頼関係はすっかり冷え切り、首相は事態打開のカードを失った。=毎週土曜日掲載
毎日新聞 2008年3月29日 東京朝刊
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