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http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-30882520080318
2008年 03月 18日 11:44 JST
[東京 18日 ロイター] 政府は18日午前、国会に対して福井俊彦日銀総裁の後任として田波耕治・国際協力銀総裁(元財務事務次官)、副総裁として西村清彦・日銀審議委員を起用する案を提示した。
19日に福井総裁と同時に任期切れとなる2人の副総裁のうちの1人として、白川方明・京大大学院教授(元日銀理事)の就任が、すでに衆参の同意を得て確定している。ただ、山岡賢次・民主党国対委員長は、同意は難しいとの見解を示しており、あす19日の福井日銀総裁の任期切れを前に、総裁空席の可能性が出てきた。
政府は7日に武藤敏郎・日銀副総裁の総裁昇格と伊藤隆敏・東大大学院教授の副総裁就任を提案したが、12日の参院本会議で不同意となり、再提案を迫られていた。
福井総裁ら3人の正副総裁の任期切れが目前に迫り、米サブプライムローン(信用度の低い借手向け住宅融資)問題を発端とした金融・資本市場の混乱が深刻化する中で、総裁ポストの空席を回避するため、民主党など野党が同意することを念頭に選定作業を進めてきた。
だが、新総裁候補の田波氏は不同意となった武藤氏と同じ財務次官経験者。山岡国対委員長は、個人的な見解と断りながら、受け入れは不可能と発言しており、民主党が田波新総裁に同意する可能性は低くなっているとみられている。
新人事案の提示を受け、18日午後3時から衆院、午後5時から参院で候補者の所信聴取が行われ、その結果などを踏まえ、各党が最終的に賛否を決断する。
(ロイター日本語ニュース 田巻 一彦)
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