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http://www.news.janjan.jp/media/0803/0803112487/1.php から転載。
ビルマで射殺の日本人記者を目前で撮影した(JANJAN P1)
田中龍作 2008/03/11
フリージャーナリスト長井健司さんが昨年、ミャンマー(ビルマ)で民主化要求デモを取材中に殺された瞬間の写真を撮ったパキスタン人カメラマンが来日して会見。治安部隊は現場到着わずか15秒後に長井さんを射殺したこと、4カットだけ撮影して配信後、当局の追及を恐れてホテルで身をすくめていたこと、など詳しい実情を語った。
アドリーズ・ラティフ氏会見=抜粋 (7分01秒 )[ヘルプ]
第4回DAYS国際フォトジャーナリズム大賞特別賞受賞作品と解説 (7分08秒 )[ヘルプ]
アドリーズ・ラティフ氏会見=すべて (56分06秒)[ヘルプ]
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目 次
(P.1)部隊到着わずか15秒で長井さんを射殺
(P.2)1枚の写真が訴えた軍事政権の非道
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昨年9月、ミャンマーの民主化要求デモを取材していたフリージャーナリストの長井健司さんが治安部隊に射殺された瞬間を撮影したロイターのカメラマン、アドリーズ・ラティフさんが10日、東京都内で報告会を行った。治安部隊が現場に到着してわずか15秒で長井さんが撃たれたことなど当時の生々しい模様を語った。
長井さんが倒れた瞬間(第4回DAYS国際フォトジャーナリズム大賞特別賞受賞作品)
◆部隊到着わずか15秒で長井さんを射殺
ラティフ氏は1973年パキスタン生まれ。現在、ロイター通信のバンコク支局に勤務してアジア一円をカバーしている。長井さん射殺の写真で写真月刊誌『DAYS JAPAN』の特別賞を受賞し、同誌の招きで来日した。報告会は日本外国特派員協会と「中野ゼロホール」の2ヶ所で行われた。
物価高騰に端を発したミャンマーの民主化要求デモを取材するため、ラティフ氏が主要都市ヤンゴンに入ったのは昨年9月23日。事件が起きる4日前だった。
ミャンマーは言うまでもなく言論の自由などない国だ。治安当局にジャーナリストであることを悟られないようにするため、サンダル履きとTシャツ姿で入国、取材した。
持ち込んだ商売道具はキャノンのカメラ1台に望遠レンズと標準レンズ1本ずつ。プロのカメラマンにしては軽装備だったのも、ジャーナリストであることを感づかれないようにするためだった。治安当局のマークがゆるいホテルを選んで宿泊した。
その瞬間を撮影したロイターのカメラマン、アドリーズ・ラティフ氏(筆者撮影)
報告会では35枚の写真がスライドで紹介された。写真は長井さんが治安部隊に射殺される9月27日までの数日間を克明に記録している。
デモ行進する僧侶に応援の拍手を送る民衆。拳を空に向かって突き上げる学生たち。民衆は手をつないで人間の垣根を作り、僧侶たちをガードした――写真は雄弁に語りかける。民主化を求める人々の熱気がヒリヒリと伝わってくるのだ。
写真は27日の事件当日撮影したものへと続いた――午後1時30分、治安部隊を乗せたトラックが現場に到着した。幌なしのトラックの荷台に乗っている兵士たちは全員武装している。長井さんが仰向けに倒れている。次のカットで撮影されている長井さんはアップだ。息絶えそうになりながらもカメラのシャッターは押し続けており、しかもレンズは自分を撃った兵士の方を向いたままだ。治安部隊が現場に到着して長井さんを撃つまで15秒しかかからなかった。
ラティフ氏は、この瞬間を歩道橋の上から撮影した。カメラの焦点深度を深くし、どんな瞬間でも撮れるようにしていた。長井さんが倒れたことに気づくと本能的にカメラのシャッターを押した。4カット。わずか2秒の間だった。「スローモーションのようだった」と当時を振り返る。長井さんまでの距離は約50mあった。
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