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(回答先: 迷走の果ての最悪な幕引きー日銀総裁人事(天木直人のブログ) 投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 4 月 05 日 11:18:38)
http://www.amakiblog.com/archives/2008/04/05/#000800
2008年04月05日
堤清二に決起を促したい
政治がまったくつまらなくなっている。これほど国民生活が苦しめられているのに、相変わらずの顔ぶれで政治が停滞している。メディアが政治家をもてあそんでいる。解散・総選挙が今ほど必要な時はないのに、一向にその緊迫感が伝わってこない。
既存の政治や、その世界に安住する既存の政治家を全否定するようなあたらしい政治の流れが生まれてこないものか。
その思いが、私をして3月25日のブログで、「松下幸之助の新党構想」について書かせることになった。
産経新聞に連載されている北康利の手による松下幸之助の伝記の連載を読んだ時、私は単純に一つの受けたからだ。財界の中で孤立無援になりながらも、私財をなげうって新党をつくろうとしたこと、国民本位の政治を目指して無税国家構想を掲げた事、などに惹かれたからだ。
しかし、限られた情報で物事を判断すると裏切られるのは世の常である。4月1日の最終回で、私は彼が、新党設立の動きとは別に、1983年に、「世界を考える京都座会」を発足させていた事を知った。そしてその委員の中に、加藤寛、高坂正尭、山本七平、渡辺昇一、牛尾治朗などが名を連ねている事を知った。
さらにまた、松下幸之助の薫陶を受けたPHP総合研究所社長の江口克彦氏が2006年に「次代を考える東京座会」を立ち上げ、そのメンバーに、池内恵、中西寛、福田和也、などが名を連ねている事を知った。
もっと失望したのは、伝記を書いている北康利までもが「その末席を汚している」と書いている事だ。なんの事はない。松下を好意的に持ち上げて書いているはずだ。
松下自身の本当のこころざしは、勿論私には依然としてわからない。偉かったとは思う。しかし少なくともその松下に評価され、あるいは集まってくる人物の顔ぶれを見る限りは、私の目指すものと大きな隔たりがある。
裏切られたついでに、今度は堤清二に期待する。
私は読売新聞で毎週土曜日に連載されている堤清二の回顧録、「叙情と闘争」を興味深く読んできた。これは自らの手による回顧録であるから、少なくとも松下びいきの作家、北康利の手になる伝記より正直であろう。そこに吐露されている彼の考えと感性は私の心に響くものが多い。
そして4月5日の連載の中に彼の次のような言葉を見つけたとき、混迷する今こそ、彼に新党を立ち上げてもらいたい、その感性と反骨精神で、今までにない政治を始めてもらいたいと思うようになった。
「・・・独裁者はどんなタイプの人間でも猜疑心が強くしっと深い。一番安全な行き方は、あまりテキパキと仕事はせず、熱心だが能力が低いと思われている状態を保つ事だ。そして時々甘えるのだ。
しかし、そうした態度を取ること、その結果として地位を確保し、偉くなることは僕の関心外の事であった。やりすぎて睨まれ追放されるなら、それは僕の存在証明になる・・・その結果、西武鉄道の幹部や異母兄弟にとって僕は危険な存在と見られるようになった・・・」
堤清二は平和主義者だ。堤清二は作家の感性を持つ。堤清二は日本のエスタブリッシュメントの側に立つ。そういう人が、私財を投げ打って日本のために決起する事が必要だ。彼に残されたものは、もはやそれしかないだろう。
彼の決起に同調して立ち上がるエスタブリッシュメント側の人間が現れてこないようであれば、日本の将来は暗いと思う。
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