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http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008022200062
2008/02/22-06:16
船団構わず自動で直進=「30分前に確認できたはず」−僚船船長らが航跡示す
千葉県・房総半島沖で起きた海上自衛隊のイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故で、あたごは近づく漁船団に構わず自動操舵(そうだ)で直進を続けていたことが22日、分かった。清徳丸の前方の僚船が、あたごをレーダーで確認したのは衝突の約30分前で、ほかの船も相次いで確認。あたごのレーダーにも船団が映っていたとみられるが、衝突1分前まで、かじを切れる状態ではなかった。
南西に進む船団の中で、清徳丸の前方を航行していた幸運丸の堀川宣明船長(51)によると、レーダーであたごを確認したのは、19日午前3時半ごろ。衝突の約30分前で、あたごは幸運丸の左前方約11キロを船団に向かうように進んできたという。
清徳丸の後方にいた金平丸と康栄丸もあたご右舷側の緑灯を前方に確認した。
同4時ごろ、あたごは幸運丸の前方約2.7キロにまで近づいたが、減速やかじを切らなかったため、幸運丸は右にかじを切り、あたごから遠ざかりながら回避したという。
堀川船長らは21日の会見で、ホワイトボードにそれぞれの航跡を示しながら説明。「あたごのレーダーは漁船より性能がいい。30分以上前から(船団が)映っていたのではないか」と指摘した。
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