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http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20080221-01-0702.html
2008年2月21日 週刊文春
「福田さんだって、まさか自分が独自に起用する最初の補佐官が伊藤達也(元金融担当相)になるなんて思ってなかっただろうよ」。官邸の政府高官はこう言って、社会保障担当補佐官人事の唐突さを皮肉った。「何をしたいのか」「指導力がない」という批判や支持率低下に焦る福田首相のジタバタぶりは相当深刻だ。
首相補佐官は、他に安倍晋三前首相からの「お下がり」で中山恭子(拉致問題)、山谷えり子(教育再生)両氏を抱えるが、「実際は何もしていない」(官邸職員)状態。社会保障担当も「大言壮語するばかりの舛添要一厚生労働相と別に年金問題担当相を置くべきだ」という自民党内の声に押された。
伊藤氏は小泉内閣の竹中平蔵金融相に内閣府副大臣として仕え、竹中氏の後任に昇格。その後、竹中氏と「経済成長重視路線」でタッグを組む中川秀直氏の下に移り、自民党政調会長補佐、幹事長補佐を務めてきた。「竹中・中川チーム」の忠実な一員で、補佐官に任命された時も「福田」より「竹中、中川」の名前を多く口にした。「竹中氏との考えの違いはまったくない」と言い切る。
慶応高校・大学、松下政経塾、米下院議員政策スタッフという経歴から連想される通り、「勉強好きで性格も素直なお坊ちゃま。あくの強いリーダーに絶対忠誠を誓って付いて行く万年補佐官タイプ」(全国紙政治部記者)。
元々福田首相との接点はない。任命の四日後に「お互いよく知らないから」というので日曜日の午後、首相公邸で初めて二人で一時間余り話をした。人脈の乏しい福田首相が、中川氏の言うなりに登用したのが実態だ。
中川氏は、安倍支持から小泉純一郎元首相を連れて福田擁立へいち早く乗り換え、「俺が流れを作った」と自負する。内閣支持率の低下は改革路線が後退したからで、竹中氏と自分がテコ入れする、同じ清和会(町村派)のライバル、町村信孝官房長官には任せておけない、と気負う。伊藤氏の人事も町村氏はカヤの外。挨拶に訪れた伊藤氏に「どうしたの」と尋ねたという。へそを曲げた町村氏は「伊藤氏は経済財政政策にはタッチしない」と公言している。
てんまつといい、人物といい、背景といい、どこから見てもトホホな新補佐官抜擢。一カ月後には忘れられていた、とならなければよいのだが……。
※各媒体に掲載された記事を原文のまま掲載しています。
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