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(回答先: 動画での主張に全部賛成です。 投稿者 ワヤクチャ 日時 2008 年 1 月 26 日 18:31:20)
【深町秋生の新人日記】
http://d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI/20071213
橋下弁護士の立候補で慄然としたのは、やしきたかじんや島田シンスケに電話でおうかがいを立てたという件だった。彼らに「やれ」といわれたから出馬を決めたらしい。
なんだろう。他の世界だったら袋叩きに遭う話ではないか。「や、出ないつもりでしたけど、医師会の理事長が出ろというものですから」とか「労組の書記長が出馬を許してくれましたから。最初は出るつもりはなかったんですけど」なんて会見する馬鹿がどこにいるというのだ。
しかしまあタレント議員にはうんざりだ。しかしネットやメディアで「なぜ自公はタレント候補を立てるのか!」なんて怒りの意見を見かけるが、それはちょっと違うと思う。自公だからタレント候補を立てるのだ。
自民党はあらゆる大組織とつるんで生きてきた歴史がある。郵政、金融、土建、農業、漁業、医者、製薬会社、防衛、パチンコ警察、暴力団。つるめなかったのは労組とインテリぐらいだろう。しかし小泉安倍のネオリベ政策はこれらの組織をガタガタにし、自分の票田を壊してしまった。田舎=自民王国という図式もこの間の選挙では崩壊していた。
しかしいくつかの業界は改革されずに生き残った。その一つが地上波テレビ局だ。メディアは銀行を「護送船団方式」と批判したが、テレビ局はその護送船団そのものであった。私は32歳になるが、32年経っても地上波テレビ局は増えもしなければ減りもしなかった。(山形は1個減って、1個増えた *訂正。ふつーに2局増えたの間違いでした。昔はTBS系とフジ系がなかった)そんな業界は他にはない。銀行なんて毎年のようにどこかが合併し、「ソニー銀行」「イオン銀行」なんてものまであるのに。
ケーブルテレビは増えてはいるが、こと地上波はまったく変わる様子はない。じゃあ池田信夫氏みたいに市場開放&自由競争を推し進めることがすばらしいかといえば、あんまりそうとも思えないが、どんづまりには違いない。番組はどれも似たりよったり。同じ悪者を仕立てて、横一列で叩きまくる。視聴率が取れるという理由で同じタレントが局を横断し、もっとも視聴率が取れる方程式に則って似たような情報を与え、似たようなお笑いを提供する。抜け目なくアウトソーシングを行い、ピラミッドの頂点にいる局員は信じられないほどの高給を得ている。日テレがある汐留の電通の建物なんかは本当にすさまじい。二の句がつげられないほどの巨大建築物があるのだが、なんだかイメルダ夫人の靴のコレクションやソ連高官の豪奢な別荘を見たときのような不快感に襲われる。
高級スーツを身につけ、一流スタイリストに髪をセットしてもらい、六本木ヒルズスタジオから「格差社会……政治家には真剣に考えていただきたいものです」なんて語るフルタチさんの存在はグロテスクなほど滑稽だ。
自分の票田を壊してしまった自民党は本来の姿にもどって、既得権にしがみつくテレビを重要視するだろう。それしかないともいえる。たかる価値のある業界といえば。あとは宗教ぐらいか。血も涙もないネオリベ政策を続けたアメリカ共和党(というか民主党も)はキリスト教団体の顔色をうかがわなければ何もできなくなった。丸裸にされた貧乏人にすがる道は宗教しか残されてはいない。
なぜ公明党が自民党とつるんでネオリベ政策に加担してきたかといえば、単に信者が獲得できるチャンスだからだ。「よってらっしゃい。きてらっしゃい。うちなら温かい共同体を約束しますよ」という話。近所にもそんなふうにして信者になった人がいる。宗教家というよりも高利貸しで頭角を現した池田大作の団体ならそれぐらいはお手の物である。
おまけに創価学会は興行と芸能の世界に深く食い込んでいる。先日も金スマという番組が久本&柴田という学会幹部信者の半生を2週に渡ってオンエアした。金曜、ゴールデンタイム、スマップ。日本最強のテレビコンテンツで全国に広宣流布。すごいもんですよ。開いた口がふさがらなかった。
「自公連立いよいよ崩壊か」なんて話がよく出るけど、私個人はないと思う。より親密な関係になるだけの話だ。基盤のない自民党と芸能娯楽に強い創価学会がメディアを媒介にしてサバイバルしていくという予想だ。そのときの自民党の議員の構成といえば大物議員の二世三世とタレント族、それと宗教絡みというところか。これは民主党も似たようなものかもしれない。「タレント議員いかがなものか」とやりながらも、この間の大阪市長で担いだのは元アナウンサーだった。
もちろんこんな風潮を歓迎するわけもないが、世界的にメディア再編が進むなかで、既存のテレビ局が生き残るためには、どんどん自分たちの関係者を政界に送り込むのがてっとり早い話なんだろう。
関連エントリ
http://d.hatena.ne.jp/blackseptember/20071212/1197477665(blackseptemberの日記 これはひどい)
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-525.html(大阪府民は「極右ポピュリスト」橋下徹を打倒せよ きまぐれな日々)
http://sekakata.exblog.jp/6525988/(大阪府民へ、こんな下劣な男を知事にしてはならない 世界の片隅でニュースを読む)
http://www.egawashoko.com/c006/000235.html(刑事弁護を考える〜光市母子殺害事件をめぐって 江川紹子ジャーナル)
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環
2007/12/13 21:46
タレント議員か。ノックの二の舞だと思うがな……。
API
2007/12/14 12:21
でも大阪って他に人材がいるかというと名前挙げられないな・・・。
府の助役とかでも今までと同じ結果になるだろし・・・。
まあ大阪に限らず今の日本を変えれる人材なんて居ないと思うけどね。
基本的に日本人なんだから国内の権力機構のどこかには属してるわけだし、どこから出ても文句が出るんだろけどね。
まあ橋本はさんはタレントだけど弁護士なんだし、今までのタレント政治家よりは幾分かマシだと思うけどね。
waman
2007/12/15 07:16
会見等々を聞いてる限りでは、たかじんさんや紳助さんにお伺いをたてたというより、
たかじんさんには収録済みの番組のことについて
紳助さんには出馬の報告について
話しただけだと思うけど・・・ どちらにせよ、マニフェストは数字を入れてキチンと書くそうなので、それ見て判断するのが良いかと。
FUKAMACHI
2007/12/15 09:25
>APIさん
コメントありがとうございます。でも弁護士という肩書きがあるからマシという意見には賛同できません。それで「今の日本を変えられる人材なんていない」と断じられる政治家志望者が気の毒です。
>wamanさん
私はあの弁護士が吐き気がするほど嫌いなので、たしかに偏った主張になりがちです。しかし彼は自己主張は強いけれど、主張の内容はいつも誰かの借り物のようで、何かの人形のように見えてなりません。とはいえ公約には注目したいですね。会見で「歩行者天国とかつくりたい」とか少年のような考えを披露してましたけれど。
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