★阿修羅♪ > 国際3 > 552.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
オバマ米新大統領:オバマのアメリカ、希望を選んだ 市民「責任」に戸惑いも【毎日JP】
http://mainichi.jp/select/world/news/20090121dde041030025000c.html
◇試練克服の時
【ワシントン草野和彦】「我々は希望を選んだ」。オバマ米大統領が呼びかけると大観衆からオバマ・コールがわきあがった。20日(日本時間21日)、大統領就任式が行われた米ワシントンは、深夜まで祝祭ムードに包まれた。パレードや舞踏会が花を添える。人種差別や金融危機、紛争を乗り越え、相互理解と統合を目指そうと呼びかける就任式は、人々に勇気と感動を与えた。一方、「責任」を求めるオバマ氏に戸惑う市民の姿もあった。
オバマ新大統領は、就任式会場に、黒いコート、赤いネクタイ姿で現れた。リンカーン大統領が使った聖書に手を置き、ロバーツ連邦最高裁長官にリードされ就任宣誓。長官との呼吸が一時かみ合わず、苦笑いする場面もあったが、「憲法を擁護する」と厳粛な表情に戻り、終了した。
「ソウルの女王」と呼ばれるアレサ・フランクリンさんが愛国歌を歌った後、中国系アメリカ人のチェリスト、ヨーヨー・マさんやユダヤ系のバイオリン奏者イツァーク・パールマンさんが演奏し、式典を盛り上げる。会場には黒人の元ボクシング世界王者、モハメド・アリ氏、オーストリア出身のシュワルツェネッガー・米カリフォルニア州知事、第二次大戦で活躍したにもかかわらず、差別を受けてきた黒人航空隊の元隊員らも出席。
人種、出自、歴史が異なる多様な人々が見守る中、大統領は続く就任演説で「我々を分け隔てた壁はいずれ消える」と統合を訴えた。
「試練は深刻だがアメリカはいつか克服する」。オバマ大統領が高らかに宣言すると、拍手と声援がこだました。
公園内の大型スクリーンで式典を見た黒人カップルの女性は口を覆い、涙を流す。隣の白人カップルはキスをかわし、ほほえんだ。「我々は歴史の一部になった」と興奮して話す人も。イリノイ州の黒人男性、ピーターソンさん(79)は右手を突き上げ「やったぞ!」と2回、叫んだ。かつて、黒人公民権運動の指導者マーチン・ルーサー・キング牧師に会ったこともある。「変化の歴史は続くんだ」と語る。
式典後、大統領はホワイトハウスに向かうペンシルベニア通りでパレードした。沿道には観客が鈴なりになっており、大統領は途中2度、車から降り、ミシェル夫人と歩きながら手を振った。
大統領は、ワシントンの舞踏会数カ所にタキシード姿で出席。「米国を変革する」と得意のせりふであいさつすると、会場は「イエス・ウィ・キャン」の大合唱と割れるような拍手に包まれた。
ただ、オバマ大統領は就任演説の中では「希望」という言葉を3度しか使わなかった。
沸き立つような観客の盛り上がりも乏しかった。
「責任を果たすべき新しい時代だ」。
現実を突き付けられた聴衆の中には立ち去る人もいた。
「彼も今日からは、大統領として言ったことの責任を持たねばならない」。
白人女性のビアタさん(40)は冷めた声で指摘した。
毎日新聞 2009年1月21日 東京夕刊