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(回答先: 中国の国益とチベット人の自由 投稿者 ワヤクチャ 日時 2008 年 3 月 25 日 21:10:37)
ワヤクチャさん、こんにちは、レスをありがとうございます。
>対立しているのはこの2つだと私は見ております。その上で対立を煽る勢力がそれぞれにいる可能性があると思っております。私は国益なる概念を批判的に捉えている為にチベットが独立する事によって中国の国益が減少する事を未然に防ぐ意味での武力行使に反対です。しかし、一方では中国(漢民族)のこの旺盛な国益主義という精神病の存在との泥仕合を招来するような挑発的なチベット人グループも批判します。独立はもっともなスローガンですが今の力関係で主張するのは左翼冒険主義というもう1つの病でしょう。チベット人に生活上の自由(信仰の自由を含む)を与える事を当面の目的にするのが正しいと思っております。
この見解(基本的認識)に異論はありません。
>しかし、中国政府が武力を用いて多くのチベット人を殺した事は明白であり、これに抗議する象徴的行為として北京オリンピックに反対するという運動の方法論は正しいと考えます。手錠が五輪になっているという図柄ほど北京オリンピックをうまく表現できているものは無いでしょう。
私も武力弾圧にたいするチベット人民の抵抗運動が奏効して、彼等が生活上の自由の抑圧から解放されることを願っています。けれども、北京オリンピック反対運動の波及効果により、実際にボイコットが相次ぎ中国側の態度の硬化を招いた結果として、開催後には今以上にチベット全土が紛争地域化することになるかも知れません。
何れにせよ、米国が不参加を表明しない限りは日本を含めた多くの国々がオリンピックに参加することになるでしょう。ただし、オリンピック開催後にはチベット民衆がこれまで以上に厳しい抑圧状態におかれることが懸念されます。遺憾ながら、現状の力関係に鑑みて将来の最悪最低の状態を回避するためには、被抑圧者の側にある法王ダライ・ラマ14世が事態を沈静化するべくチベット民衆の説得に乗り出さなければ難しいものと考えます。
Auf Wiedersehen.