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阿修羅の皆さん、こんばんわ、また、ブログの転載させていただきます。
----------転載開始----------
今年も、今日一日で終わり、明日は2009年になる。
今年は、サブプライムローン問題から、世界のバブルが一気にはじけて「世界不況」に突入、日本も経済に大きな打撃を受けることになった。
多分であるが、本来なら「バブル崩壊」の経験を有している日本は、これほどまでに経済の打撃を受けずにもすんだはずであるが、外需に依存する「人件費への依存による安売り競争」をしていた企業は、全く進歩していなかったので、バブルの教訓は生かせなかった。
【NHKニュース 大納会 ことしの下落率は最大】
http://www.nhk.or.jp/news/k10013304221000.html
にも書いてあるが
【日経平均株価のことしの下落率は42%と過去最大となり、金融危機の震源地、ニューヨーク市場をも上回る見通しです。】
とのことで、バブルの経験者である、日本の方が「金融危機の震源地」よりも、経済に打撃を受けた形になっているのだから、すくいようはない。
これは、政界と財界の癒着構造によって、労働者から安く労働力を買いたたくという手法しか実践してこなかった表れである。
つまり、以前の日本国内のバブル崩壊の時に「日本の構造改革」というのは、全く行われず、すべては「弱者に対して、しわ寄せを押しつける」という手法によって「立ち直ったかのような体裁を整えていた」ということである。
トカゲの尻尾切りというか、改革という名の錦の御旗の下で、労働者への人件費のコストダウンを押しつけ、下請け企業へ無理難題を回すことによって、大企業を中心にした、資本家層の利益だけを回復させ、経済は回復したように思っていたのである。
現実的に、内需は伸び悩み、地方の経済は悪化の一途をたどり、一般庶民は、全く好景気を実感できない「戦後最長の好景気」が、構造改革によって達成されたというのが、「政界・財界の資本家層の認識」であったわけである。
資本家層と、庶民の価値観に大きな乖離があり、経済を見る視点が大きく違っていたのだから、処置なしである。
街には「就職超氷河期」があり、現在の「25歳くらいの青年達は正社員難民」と化し、中には「ニート」と呼ばれる「労働逃避の遊び人」と化す者も出て社会問題化していた。
正規社員になれなたっかものの多くはフリーターとなり、ネットカフェ難民になったり、「戦争を求める若者」となっていったりした。
「貧困で餓死すれば、無駄死にだが、戦争で死ねば、英霊になれる。」
そんなことが、本気で主張されるくらいの異常な心理状況が生まれたのである。
一方で、社会に受け入れられなかった者は「犯罪」に走る者もいた。
「オレオレ詐欺・振り込め詐欺」は集団で、手口も巧妙になっていったが、基本的には「犯罪に走らねば餓死する者たち」が、犯罪者のネットワークを形成していったのだろう。
犯罪は許されることではないが、彼らもまた、政府の失政が生み出した、落とし子であるのだろう。
格差社会・ワーキングプア、様々な言葉が問題提起される中で生まれてきたが、すべては「戦後最長の好景気の中」でのことであり、夕張市の自治体破産も、「世界金融危機」以前の出来事である。
医療崩壊・教育崩壊も問題化していたが、資本家層が、行政改革と言いながら、一般労働者でしかない下っ端公務員に「失政のツケを押しつけた結果」でしかないだろう。
貧困大国ニッポン―2割の日本人が年収200万円以下 (宝島社新書 273)/門倉貴史+賃金クライシス取材班
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に、書かれている年収200万円以下の貧困者が2割に達したのも「戦後最長の好景気」と、いかにも「行革が進んでいる」ような大本営発表がされていた頃だろう。
少なくとも、世界金融危機の前であることは確かである。この本は、その前に書かれた本である。
【年収200万円以下が1000万人超す、4.4人に1人、民間給与統計 - ニュース - nikkei BPnet】
http://www.nikkeibp.co.jp/news/biz07q3/546603/
でも、分かるように、2006年には、4.4人に1人が、年収200万円以下の貧困層であることが分かっている。
それに対し、政界と財界、さらにはマスコミを含めた「資本家層の金持ち同盟」は、全く関心を示さず、遠い世界の他人事のように認識して「戦後最長の好景気」とか発表していたのである。
すべての問題を「しわ寄せを弱者たる労働層に押しつけること」で、自分たちだけが、戦後最長の好景気を享受していたから、「社会の底辺を支える者」のことなど思いもしなかっただけで、世界金融危機で、はじめて、自分たちの尻にも火がついたので「慌てふためいている」という輩が、政治をやっているのである。
皆さんにとって、来年を良い年にするのは「労働者の地位向上」のためには、何を選択すべきか?に掛かっています。
政治家が、「金持ちの代表者たる代議士とか、思想・宗教の代弁者たる代議士」に占められている限りは、来年も良い年にはならないでしょう。
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http://ameblo.jp/kdesu/entry-10184856958.html
では、皆さんにとって、来年が良い年になりますように祈念して、今年の「Kのつぶやき」は終了にします。
----------転載終了----------
転載元「Kのつぶやき」
http://ameblo.jp/kdesu/
それでは、皆さん、良いお年をお迎えください。