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移民労働者の問題が議論されているので、私見を少し書きたいと思います。ご存知の方ももいるでしょうが、私は何の専門化でもなく、自分の体験をもとに投稿させていただいています。外国人労働問題は、私自身も外国でレジデンスとして働いていた経験から、他人事とは思えません。いろいろなご意見の中には、想像力が欠如しているのではないか、と思うものもあるので、書かずにはいられません。
まず、移民と言えば、レジデンスまたは、国籍取得者です。でも今日本で問題になっているのは、どちらかというと、短期の就労ビザで働く、外国人労働者のことなでしょうから、とりあえず、移民ではなく、外国人労働者として考えます。
また、ドイツ語の先生だから、ドイツ人というような、特殊な技術を持つ人ではなく、その国の中でも調達可能な労働者に限定したいと思います。
ただ、この問題を論じ始めると長くなってしまうので、ここでは一点だけ、外国人労働者側についてちょっと述べます。
資本家側が安価な労働者を入れたいのは、当然として、人権派側からよく言われるのが、外国人だからと言って、門戸と閉ざすな、ということです。自国の労働者に対し、自分さえよければいいのか、ということなどです。
確かに円やドルで支払われたい貧しい国の人は、出稼ぎしたいでしょうが、本当なら、家族や住み慣れたふるさとを離れて、言葉も通じない外国で働きたいとは思っていません。
しかし、労働力が自由に動くようになると、出て行かれる国の政府もその国民に対し、出稼ぎをして当然という政策を採っていきます。国民に出稼ぎさせて、仕送りの外貨で稼ぐのです。
フィリピンなどはそうです。女性もメイドで有名ですね。私の知り合いにもフィリピン人のメイドだった人が何人もいます。私はそういう友人を通し、多くの外国人と知り合うことにより、フィリピン政府が若い女性が外国人家庭のメイドになるための斡旋業を後押ししていることをしりました。
(不思議だったのは、昔、日本では外国人のメイドを雇うのは許されていなかったはずなのに、あるフィリピン人女性は働いていたそうです。日本の大使館職員の家だそうですよ。法律違反?)
私は 単純に 人って できれば自分の家族のそば、または言葉が通じ、気心がしれた友人と 食べなれた料理のある場所で働き、暮らせるべきだと思っているので、家族から離れなければろくに食べていけないなら その国の経済政策はやはり間違っているのでは、と思うのです。
この外国人単純労働者雇用問題は、引き受けるほうと、出す国側の政府(そして資本家)の利害が一致しているのでしょう。
今日本国内で、地方が荒れてきていますよね。そして人々は都市に一極集中しています。地方では、過疎化が進み、農地はあれ、若者が減ることにより活気がなくなり、人々の心も地方の文化を軽んじ、または、継承せず、どこも東京化してしまっています。仕事も少なく、スポーツか勉強か、でよほど目立っていない限り、貧しい生活をしていかなくてはなりません。(こういう状況で心も荒廃してきていると思う)思い切って都会へ出ても、仕事は低賃金のみ。一人暮らしもままならない。都会でまあまあの暮らしができるのは、地方の勝ち組のこどもたちだけです。
この日本国内の都会と地方の関係は、世界の中の、金持ち国家と貧しい国との関係ににているのではないでしょうか。私は、だから 派遣問題で派遣法を手直ししても根本解決にはならないと社会板に書いたのです。地方出身の労働者たちが地元に職がない、低賃金労働も受けざるを得ないことも大きな原因だと。
格地域に仕事をつくり、それもやりがいのある、または農業がやりがいのある職業となるような政策や教育、伝統文化の復興も含め、必要だと思うのです。
世界規模でも同じことがいえるのではないですか。
それぞれの国が自国の中で、みなが安定した仕事を持ち、食べていけるように努力することが大切ではないですか。