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(回答先: 私は、今度はDdogさんの釣りにかかってしまったということですね。 投稿者 偽の友をあばけ 日時 2008 年 6 月 20 日 22:21:29)
日本が他のアジア諸国と異なり、シナ文明に飲み込まれず、独立した日本文明として成立ていることをご認識ください。
『冊封体制で中華文明圏のナンバーツー』であったことはありません。その認識は間違いです。西洋では文明圏を「キリスト文明」「イスラム文明」「東洋文明」の3つに区分していたが、イギリスの歴史家アーノルド・J・トンビー(1889〜1975)文明を詳しく検証した結果、七つに区分しました。そのきっかけは「日本文明」は「シナ文明」と明らかに別な文明であると確信したことによります。
「西欧キリスト教文明」「ロシア正教文明」「イスラム文明」「ヒンズー文明」「中南米ラテンアメリカ文明」そして「日本文明」と「シナ文明」を区別しました。この考え方は「文明の衝突」のサミュエルハンチントン(1927〜)にも継承され、社会学者のピータードラカー(1909〜2005)も同じく主張し、今日文明論の定説となっています。
日本は1国で文明圏を成す唯一の国であります。聖徳太子の有名な日出国よりの国書以降、シナ文明圏とは独立した文明圏であると認識すべきです。(かつて足利義満が非常に残念なことに明国に対し冊封を受けてしまった過ちはあります。冊封を受ける理由はあくまでも海禁政策をとる明に対して便宜上やむをえず日本国王とする貿易上の必要があった為でした。)
日本がシナ文明に飲み込まれなかった最大の理由は、地理的環境もありましたがそれだけではありません。日本がシナに飲み込まれずにいたのは、神話の時代から2000年変ることのない日本の象徴として継承されてきた天皇家にある。
江戸庶民の意識に皇室の存在が希薄になった時代はあったかもしれないが、日本のエスタブリッシュメントには常に強く存在し続けていた。また、網野善彦氏の説によれば、士農工商の外に置かれた非農業民、芸能の民は天皇直属の民である意識を持ち続けていました。
天皇家の存在無しに日本人としてのアイデンティティの確立はなく、中世であれば元寇に飲み込まれ、朝鮮半島のような自らの文明も持てず、自らの文化もシナの劣化コピーにすぎない悲劇(私から言わせれば喜劇だ)にあっていたろう。
偽の友をあばけ殿は、天皇家の尊さを意識されたことが無いだろう。天皇家があったおかげで、神話時代より途切れない日本の文明が成熟したのです。今日、有色人種が欧米人の奴隷ではなく、少なくとも人間らしく生きていられるのも、天皇家を抱く日本人が、「絶対に他の文明に呑み込まれないぞ」と日本人のアイデンティティを守る戦を戦ってきた気概のおかげであることを理解すべきです。
「日本人は奴隷だ!」とか言っていられる自由は、先達の努力の歴史的積み重ねの上に成立しているのです。