★阿修羅♪ > 雑談専用30 > 574.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 彼岸楼さん、ご意見お聞かせ下さい。 投稿者 Narongchai 日時 2008 年 3 月 22 日 12:44:41)
Narongchaiさん、こんにちは。
産業資本主義社会の進展によって生じる、人間の自己疎外(自己矛盾の状態)の問題を、自己欺瞞の状態のままにせずに社会的制度改革によって解決を図ろうとしたのがマルクス主義(思想)です。また、これを時代解消論的に等閑視していこうとしたのがF・ハイエクを中心に唱導された所謂新自由主義(思想)です。個人がどちらに向かうべきかの決断は、現在の己の立ち位置にもよるでしょうし、究極的には己のConatus(自己保存力or自己保存欲)に問いかけてみて何を有理と判断するかにかかっていると考えます。
>しかしそこで起きたのが、コソボ紛争です。駐留した米軍の数だけの家具を受注し、大金を得ました。
>その後のイラク戦争です。とんでもない数量の受注です。
>彼の人柄を知っている私は、彼が好きです。しかし、イラク戦争に反対しながら、彼は受注は続けています。
>どう思われますか?
他者の犠牲を伴なった資本蓄積に起因する自己疎外性を内包した自己欺瞞の典型的な事例であると思います。“彼”のConatus にとって財の獲得が“快”であるとしたならば、戦争反対は自己欺瞞を糊塗するための言い訳に過ぎぬもののように映ります。これ以上のことは、戦争反対に関する“彼”のコミットメントが具に伝わっては来ませんので、何とも評しようがありません。
Auf Wiedersehen.