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(回答先: ある「ビジネスモデル」を考えてみる 投稿者 そのまんま西 日時 2008 年 2 月 14 日 00:58:23)
「宿泊による農業体験」から一歩進んで、「故郷としての定住」へ”発展する
ケースも見受けられる。
暮らしてみようよ、和歌山で 定住の夢をかなえる
「和歌山ほんものの田舎体験」
都会の喧噪を離れ、地方で自分らしい生き方を実現したい。
団塊の世代を中心に増えているこうした志向は、
受け入れ側の地方にとっても人口の逆流動によって、
新しい需要が生まれるという“田舎再生”を意味する。
土地に暮らす人々と、Iターン・Uターン者が一緒になってつくる
“新ふるさと”を和歌山で体験!
定住への第一歩を踏み出す『和歌山ほんものの田舎体験』で、都会にはない“心の所得”をえた4日間に触れる。
自分らしく生きるための第二のふるさとを探して。
県では、独自の自然や歴史文化といった地域資源を活かし、新天地で自分らしい生き方を求める人を応援する『和歌山県・新ふるさと創り』事業を推進。地域づくりの先駆者やIターン者など13名の『新ふるさと創りアドバイザー』を迎え、都市住民の受け入れ態勢の整備に努めてきた。
また体験型観光プログラム『和歌山ほんまもん体験』では農林漁業の体験メニューを豊富に用意し、都市との特色ある交流を進めてきた。7月17日から4日間行われた『和歌山ほんものの田舎体験』は、こうした従来からの取り組みによって地域のホスピタリティが向上した今、地域の人々とIターン者が一体となって、新しいふるさとを創っていこうという目的で開催されたものである。
地域の日常に溶け込む豊富な体験メニュー。
「たとえば農業体験といっても、果物をちょっと収穫して、あぁ楽しかったね、じゃないんです。和歌山で地道に営まれている、農業の日常に入り込んでもらおうと。我々が“ほんもの”と名付けた理由はそこなんです。だから容赦ないですよ(笑)」と、今回の体験メニューを企画した、新ふるさと創りアドバイザーの刀根浩志さん。
事実、本格的なメニューが始まる二日目、朝から参加者を待っていたのは、『歴史・まちなみ散策』と題した約5kmのウォーキングだった。地域に溶け込んで暮らしていくには、まずその土地の歴史風土を知ることから、というわけだ。その後も梅農家での作業、漁船に乗っての漁業体験、地元の土を使った陶芸、炭焼きなど、最終日の4日目まで盛りだくさんのプログラム。共に汗を流して塩漬けの梅を干し、おっかなびっくりで水揚げしたイサキをさばき、土をこねるうちに、参加者の心も次第にほぐれていくようだった。
さらに、今回のプログラムのもうひとつの特徴は、“交流会”の企画。参加者と地元住民、先輩Iターン者、そして主催者である『大好き日置川の会』メンバーらが、気軽に話し合える場が複数回盛り込まれていた。「私はここで陶芸を教え、主人は木工を楽しんでいます。おかげで毎日が充実。まず、田舎暮らしで何がしたいか、目的をはっきりさせるのがいいでしょうね」。5年前、埼玉から日置川町にIターンしてきたという鈴木京子さんの言葉に、参加者は真剣に頷いていた。
誰もが生きがいを見出せる“ほんまもん” の土壌へ。
今回の田舎体験は主に“団塊の世代”をターゲットとして想定していたが、実際の参加者には友達同士で子ども連れで参加した40代の主婦や単身の男性もおり、田舎暮らしニーズの裾野の広さを感じさせた。参加者の募集は、雑誌『田舎暮らしの本』とNPO法人『ふるさと回帰支援センター』とのタイアップで行われた。
インターネットで募集を見たという大阪からの参加者・吉田雅敦さんは「都会暮らしに疑問を感じて、もっと人間らしい生活がしたいなと。でも本当に農業や漁業が自分にできるのか不安でしたが、ここへ来て“本気度”が上がった気がします」。また千葉から参加した坂本信夫さん・惇子さん夫妻は「定年組の私たちとしては、医療や福祉の面がどうなっているのかもしっかり確認しておきたいですね」と語ってくれた。
この、宿泊を含めての『和歌山ほんものの田舎体験』は、今回の日置川町が第一弾。今年度は今後、第2回が古座川町・那智勝浦町、第3回が野上町・美里町、さらに日高川町、那賀地方と、全5回の開催を企画。回を重ねるごとにブラッシュアップしながら、和歌山はIターン者と地域の人々が手をたずさえ、誰もがその人らしい生きがいを見出せる“ほんまもん”の土壌を耕していく。
この数日間が、定住実現と
地域の活性化につながれば…
今回、県から「第1回を日置川で」という話があり、私たちも嬉しくて力が入りました。『大好き日置川の会』は、この町を愛する14の団体会員から成り立っています。日置川町は人口約4,700人の町ですが、やはり人口減に不安を抱えているんです。
地域の活性化のためにも、ほんの数日間でも日置川の良さを最大限に知っていただきたい。そしてそれが、近い将来のIターン、Uターンにつながっていけば…と、みんなが想いをひとつにして何度も打ち合わせを重ねながら企画しました。今後も、移住希望者の方の不安を払拭できるよう、“日置川のことなら何を聞いてもわかる”会をめざして、関連団体とも手を携えて取り組んでいきたいと考えています。
奥山 沢美さん
大好き日置川の会 会長
安心の移住に必要なのは顔が見えるコミュニケーション
私たちは、作家の立松和平氏を理事長に、「100万人のふるさと回帰・循環運動」を推進する団体です。全国の消費者団体や農林漁業団体や労働組合などが集い、ふるさと暮らし(=田舎暮らし)をしたいという都市生活者のニーズと、その受け入れにより地域の活性化を図りたいという地方のニーズとの橋渡しを行っています。
2004年に私たちが都市生活者を対象に実施した「5万人のアンケート調査」では、ふるさと暮らしの希望地として和歌山県は全国で第8位でした。海と山に恵まれた自然環境、温暖な気候、交通の便の良さなどが和歌山の魅力でしょうね。ただし、移住希望者が安心して地域に溶け込めるようにするためには、やはり顔が見えるコミュニケーションが必要です。その意味で、今回のイベントは非常に意義深いと考えています。
利根川 治夫さん
NPOふるさと回帰支援
センター 事務局
http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/000200/ren/web/ren12/8_tokudane.html
(次回へ続く)