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(回答先: NHKワールドTVのゆくえ 番組をすべて英語化した拡充版の番組編成に(JCJふらっしゅ) 投稿者 クマのプーさん 日時 2009 年 2 月 02 日 21:19:52)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2009012302000090.html
NHKのTV国際放送 ニュース枠、1.6倍に
2009年1月23日 朝刊
NHKの海外向けテレビ国際放送は、来月二日から二十四時間毎正時(毎時0分)に英語ニュースを放送するなど番組編成が大幅に刷新される。世界各国に向けて日本の情報発信を高めることが狙いだが、前経営委員長の「国益主張」発言が物議を醸したことも。国内のテレビでは見られない国際放送は一体どう変わるのか。 (近藤晶)
「世界からの関心も高く、日本とアジアの情報を伝える役割は重い。二十四時間、英語でニュースを流すことは並大抵のことではないが、最大限の努力をしていきたい」。今井義典副会長は、八日の会見で国際放送強化の意義を強調した。
NHKの国際放送は、一九三五年に短波によるラジオ放送を開始。衛星を使い世界各地に電波を飛ばすテレビ国際放送は、九五年に始まった。近年、中国や韓国などが国際放送を拡充していることを受け、二〇〇六年に当時の小泉純一郎首相が強化を指示し、〇七年に改正放送法が成立した。
改正法は、テレビ国際放送を外国人向けと在外邦人向けに分離。NHKの国際放送には、外国人向けに英語によるニュースや情報番組を放送する「ワールドTV」と、邦人向けにニュース、大河ドラマなどを放送する「ワールド・プレミアム」がある。
今回、大幅に強化されるのは「ワールドTV」。報道番組は、これまでBSニュースや十五分間の「NEWSLINE」などだったが、来月からは「NEWSLINE」を毎正時から三十分間に拡大、ニュース枠は一・六倍になった。
◇
NHKでは、東京・渋谷の放送センター七階に新スタジオを開設。国内向けニュースを英語化するだけでなく、独自に取材・制作も行う。国際放送局の高橋妙季次長は「国内向けとは全く視点が異なるため、外国人向けに解説を付け、きちんと分かるニュースを心掛けたい」と意気込む。
ニュースのほかにも、ファッション、アニメ、音楽などの情報番組も放送。各国の時差に合わせ、二十四時間で四時間単位の構成を六回繰り返す編成とした。来年度中に受信できる地域を中国、アフリカ、中南米にも拡大、視聴可能世帯を世界のほぼ全域の約一億二千五百万世帯に広げる。
また、改正法で新たに設けられたのが、業務の一部を委託する子会社「日本国際放送(JIBTV)」。NHKのほか、民放、商社、IT企業などが出資し、「オールジャパンの体制で、より幅広く日本の情報を発信する狙いがある」(今井副会長)。JIBTVは、衛星を介した各国への再送信やインターネット配信業務のほか、独自番組の企画制作も行う。来月からは、日本の食文化をテーマにした三十分番組「デリシャス・ニッポン」を月曜に放送する。
ただ、こうした独自番組は、CM付きの放送。JIBTVの川上淳専務は「広告に関しては手探り状態。スポンサーも国内の広告市場を奪い合うのではなく、海外から獲得していかなければいけない」と課題を挙げる。三年後に単年度黒字を目指すが、金融危機による景気悪化もあり容易ではなさそうだ。
◇
国際放送をめぐっては、昨年三月の経営委員会で、古森重隆・前委員長(富士フイルムホールディングス社長)が「利害が対立する問題では国益を主張すべきだ」との趣旨で発言し、編集権への介入ではないかと波紋を広げた。〇六年には、当時の菅義偉総務相がNHKに対し、ラジオ国際放送で拉致問題を重点的に取り上げるよう放送命令を出し、報道の自由や編集権の問題から議論を呼んだ。
放送法改正で「命令」は「要請」に弱められ、放送事項にも具体的な制限が設けられた。だが、こうした要請が度重なり、拡大されれば、国際放送の信頼性や客観性に疑念を抱かれかねないという危うさもはらんでいる。
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