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(回答先: 【NHK問題】開かれたNHK経営委に 委員の公募・推薦制導入求めシンポ(東京新聞) 投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 11 月 26 日 16:13:06)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2008102002000100.html#print
【社説】
NHK経営計画 『公共放送』を論じたか
2008年10月20日
公共放送の使命は、政治との距離は−。NHKの次期経営計画からその意気込みが伝わってこない。公平、独立を貫かずして視聴者の信頼を取り戻すことは容易でない。画竜点睛を欠かないか。
難産の末の次期経営計画(二〇〇九−一一年度)である。昨年、経営委員会は「公共放送としての掘り下げたビジョンがない」と執行部案を退けた。一年を経ても受信料値下げで折り合わず、古森重隆経営委員長は「具体的目標が必要」と数字を入れた執行部案修正に踏み切った。
NHKの無駄遣いはかねて批判の的だ。合理化によって値下げの財源を捻出(ねんしゅつ)するよう、渋る執行部を押し切り、計画に「受信料収入の10%を一二年度から還元」と明記した。初の値下げであり、これを機に肥大化した組織の一層のスリム化に努めてほしい。
公共放送としてのビジョンや使命については濃密に議論されたか疑わしい。計画は「公平・公正、自主・自律を貫く」などを単に並べたにすぎない。審議は非公開、後で公開された議事録も出席者の発言の大半が省かれている。透明性を欠いたと言わざるを得ない。
福地茂雄氏がNHK会長に就いたのは今年一月。この間を振り返れば、放送界の最高裁ともいわれる放送人権委員会がNHKの報道を放送倫理違反と認定した事実を忘れるべきでない。従軍慰安婦問題をめぐる番組改変訴訟の控訴審判決を報じた昨年のニュース番組を、人権委は「原告の主張に触れず、公平性を欠いた」と断じた。
慰安婦問題の放送前には、NHK幹部が当時の安倍晋三官房副長官と番組内容について話し合うという軽率な行動をとっている。古森氏はその安倍氏の肝いりで経営委員長に就任した。なぜ公共放送に関する論議は明らかにされていないのか。釈然としない。
NHKの予算は国会承認を必要とし、番組や放送内容についても政治家から口出しされる危険性とたえず隣り合わせにある。たとえ無理難題を突きつけられようが、はね返す覚悟が不可欠だ。
計画は経営方針の冒頭に「組織風土改革」を据え、株式不正取引はじめ不祥事防止の研修強化などを打ち出した。ここは役職員の行動基準なども含め、公共放送のあり方を示す好機ではなかったか。
「開かれたNHK」を掲げるならば、外部の専門家や視聴者も交えた第三者機関を新たにつくり、仕切り直しする方法もある。
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