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(回答先: 原田武夫 「幻の『満洲』を突き崩したのは為替相場だったという話」 投稿者 新世紀人 日時 2008 年 11 月 28 日 16:04:24)
http://mainichi.jp/select/opinion/kaneko/news/20081127dde012070045000c.html
早い話が:新説・川島芳子の逃亡=金子秀敏
「男装の麗人・川島芳子」といっても若い人にはあまり通じない。「東洋のマタ・ハリ」と言い換えても、美人スパイ、マタ・ハリが通じない。
満州王朝の王女で日本人の養女。モンゴル王子との結婚と離婚。美貌(びぼう)に軍服。フォードを乗り回す天津社交界の花。日本軍特務機関に出入りし、中国軍事法廷で死刑判決。1948年に処刑−−こんな数奇な運命の人物がいたことを忘れるにはまだ早い。
最近、中国・長春に住む女性画家、張〓(ちょうぎょく)さん(41)が「処刑は替え玉で芳子はひそかに長春(満州国の首都、新京)に脱出していた」と証言した。中国メディアが大きく取り上げている。
取材の過程で張氏の母が日本人孤児だとわかった。母の養父(張氏の祖父)は満鉄警察局の日本語通訳で、養父の舅(しゅうと)(張氏の曽祖父)は、北京の紫禁城で芳子の父である粛親(しゅくしん)王の「御前侍衛」つまり警護官だった−−いまの中国ではあまり知られたくない家族史である。それでも証言した。証言の信憑(しんぴょう)性は高いように思える。
4年前、死期の迫った祖父が張氏を呼んだ。長春郊外の新立城にいた「方ばあちゃん」が金璧輝(へきき)(川島芳子の中国名)であると告白した。方(ファン)は芳(ファン)と同音だ。祖父は七宝焼の獅子を渡し、日本の小方八郎氏に届けてくれと遺言した。小方氏は芳子の元秘書。祖父は他言は無用と念を押して他界した。
張氏は、方ばあちゃんが1978年に病死するまでよく遊びに行ったが、化粧の濃い美貌の女性を祖父の愛人だと思っていた。
獅子の底には漆の封印があった。地元紙記者の説得で封をはがすと、なかから新聞紙に包まれた灰のようなものと、黄ばんだ紙が出てきた。篆書(てんしょ)で3行16文字。古文書の専門家の解読では
芳魂西去・至未
帰来・含悲九泉
古今奇才 落款
秀竹敬具小方閣下
芳魂は西へ去り、いまだ帰来せずに至る。悲しみは九泉(あの世)の、古今の奇才を包む。
秀竹という人物が小方氏にあてた手紙だ。専門家は「これは蔵頭詩(隠し詩)だ」と言う。最上段の1列を右から左に読むと「芳帰古(芳は帰古す)」。帰古は死ぬことで、「芳子は死んだ」の意味だ。第2段「魂来今(魂は今来る)」は、「魂は今帰ってきた」。だとすると、新聞紙の灰は芳子の遺灰ではないのか。なぞがなぞを生んでいる。(専門編集委員)
毎日新聞 2008年11月27日 東京夕刊
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