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2008年11月22日
金融危機速報(ロシアバブルの崩壊)
ロシアに金融崩壊の危機が迫ってきており、ロシアバブルの象徴であった【ロシアタワー(118階建て)】建設がストップする事態に追い込まれています。
すでに昨年から建設が始まっていますが、建設途中でストップしたことで、このままいけばモスクワに巨大な廃墟が残されることになります。
欧州一の金融センターをモスクワに作るとの夢は金融混乱で崩壊したことになりますが、今後ロシアバブルの清算は一体どうなるでしょうか?
外国からの資本引き揚げ停止、ルーブルのドルへの交換停止にまで追い込まれるでしょうが、すでにルーブル・ロシア株式市場も暴落しており、ロシアに投資した投資家はすべてを失うことになるかもしれません。
新興国に投資するということはすべてを失うリスクもあるわけであり(当たれば反対に収益も大きいのでしょうが)、今後、ロシアをはじめ新興国に投資した投資家・金融機関は大打撃を受けることになります。
バブル清算にはとてつもない犠牲が生まれます。
金融危機特集(ユーロ崩壊へのカウントダウン)
一貫して【ユーロ】は欠陥通貨であり、買ってはいけない通貨と指摘しておりましたが、日本人等の買い上げ(グロソブ等)もあり、170円に迫るところまで上昇していました。
ところが、現下の金融危機で一気に113円台にまで暴落を演じ、この間の下落率は33%にも及びます。
しかも、チャートをみますと原油の暴落とほぼ同じ鋭角的な暴落となっており、【ユーロ】を買い上げたきた“筋”が原油等の商品ファンドの投機買いということが分かります。
ではこの113円への暴落で【ユーロ】売りは終わったのでしょうか?
起こっています【ユーロ安・ドル高】につき、専門家から以下のような指摘がされています。
1)「今のドル高・ユーロ安は足もとに火だねを抱える欧州への市場の警告」
(ロンドン・ゴールドマンサックス調査部門)
2)「ヨーロッパは、米国に比べ金融緩和や財政面での対応が後手に回ったため、欧州は1990年代の日本のような長期低迷に陥る恐れが米国より大きい」
(ドイツ銀行主任エコノミスト)
3)「最初に融資の焦げ付きが増えた過去の危機と異なり、今回は前触れもなく突然(欧州の)金融市場が崩壊した」
(イギリス中央銀行副総裁)
【ユーロ】は単なる通貨の統合であり、経済・金融の統合ではないために機動的に動けず、結果、対応が後手後手になり、挙句の果てには金融混乱は個別に処理しきれないとして、問題金融機関を国有化し市場から隔離するという非常事態手段をとったために、今度はユーロ加盟国の財政赤字が急増し、財政赤字がユーロ加盟基準を超えるという事態に陥ってしまったのです。
更に、欧州の銀行は世界中(特に日本から円で)から借金をし金融投資を拡大し収益を拡大させてきたのですが(典型例はスイスのUBSです)、その額が預金に対して1.25倍となり、米銀(0.93倍)よりはるかに大きくなった途端に、金融収縮が起こり、ヨーロッパ中の金融機関が一気に資金難に陥ってしまったのです。
まさに、「儲かるからどんどんいけ!」として破竹の勢いで前に進んでいたところ、突然足もとが揺らぎ撤退しようと後ろを振り返ったところ、逃げる道がなくなっていたという状況に陥ったのです。
記憶をさかのぼってみれば分かりますが、現下の金融危機で一番最初に取り付け騒ぎが起こったのか一体どこか?です。
震源地のアメリカではありません。
今、ユーロ加盟国も周辺国も金融市場を抑え込むことに必死になっていますが、市場は抑え込めば抑え込むほど、反発は強くなります。
今は金融市場は世界各国の資金投入等により、何とか崩壊は防げていますが、仮に【シティ】、【AIG】、【GM】が破たんした場合、これらが発行しています金融化商品を抱えるヨーロッパの金融機関・ファンドの経営破たんが相次ぎますが、すでに余裕資金が枯渇している金融機関が多いため、政府による国有化しか救済する道はありませんが、政府も資金はなく、資金をまかなうために莫大な国債を発行するしか道はありません。
ところが、世界的な金融収縮の影響で国債を引き受ける金融市場に資金がなくなってきており、このため各国中央銀行は金利を引き下げ何とか国債を消化しやすいようにしているのです。
この世界的な金利引き下げ競争であおりを受けているのが【アジア各国】です。
金利が引き下げられるのであれば、先進国の国債を買っておけば何もしなくても国債価格の上昇で利益が上げられるために、今、ものすごい勢いでアジア諸国から資金が流出しているのです。
結果、以下のような現象が起こっているのです。(22日付け報道)
1)ベトナム株式下げ止まらず 年初から65%下落
2)韓国ウオン 対円で最安値更新 ドルに対しては10年8ヶ月ぶりの安値圏
3)インドネシアルピア 10年ぶりの安値
【ユーロ】崩壊と【アジア通貨崩壊】がセットで起これば世界は一体どうなるでしょうか?
株買い上げ成功で喜んでいる政治家・投資家もいますが、いつまで続くでしょうか?
nevada_report at 11:30
金融危機情報(NYダウへの買い上げとシティの暴落)
【NY株式市場】には、金曜日の恒例の買い上げが3時から3回にわたり入り、マイナス圏から一気に500ドル以上上昇していき、8,000ドル台を回復して終わっています。
NYダウ 8,046ドル(+494ドル)
今回の【NYダウ】の買い上げは日本の日経平均型買い上げと瓜二つであり、日本の年金資金が買いに入ったと言えますが、今、世界中で【日本の年金資金】が米国の株式市場・為替市場で“活躍”しており、≪G20≫以降、米国からの要請で日本・米国の株式市場に【年金資金】が買い上げ投入されていることになります。
また、<空売り規制>が入っていますので、一旦買いが入れられますと売り注文が薄くなっており一気に指数が駆け上がっていきますので、今回のように3回にわたって腰の座った買いが入れられますと【ダウ平均】は一気に急騰するという状況になっているのです。
カラ売りが禁止されているために、上にも下にもぶれやすくなっている相場になっているのです。
ところが、この買い上げに全く反応しなかった株があります。
【シティ】株です。
金曜日の日経平均の買い上げ材料に、「シティの救済合併」がありましたが、肝心の【シティ】株は暴落して終わったのです。
シティ $3.77(−19.96%)
しかも出来高は10億株を超えており、空売りが規制されている中、膨大な<現物>売りが入ったことが分かります。
買っても買っても売りが入る展開になっており、新聞の<株価引き上げ材料>にも反応しなかったわけであり、末期症状とも言える様相を示しています。
このような中、【シティ】傘下の【日興コーディアル証券】は希望退職を募集すると発表しており、いよいよ日本のシティグループでも人員削減が始まってきています。
今後、【シティバンク】でも人員削減に入ることになるでしょうが、日本の雇用情勢は日々悪化しておりはたして一体何人のスタッフが応募することになるでしょうか?
もう一つ支えられていますのが【ドル】です。
以前、介入の基準は<1ドル95円>と指摘しておきましたが、株の買い上げと同時にドルもするすると上昇していき、1ドル94円割れから96円まで戻し、引けは
<95.62円>で引けていました。
まずは買い上げ成功ということになっています。
*1ドル94円割れでしきりにドル暴落が言われていましたので、個人のカラ売りが相当入ったとも言われていますが、今回の買い上げで膨大な損をこうむった個人が多くいるはずです。
今の金融市場は日々状況が悪化しており、目先はとにかく指数(ダウ平均・日経平均)を支えるしか道はなく、このため【日本の年金資金】が投入されていますが、いつまでもこのような買いを入れ続けることは不可能であり、この買いが途切れた時、また売りが上回った時、指数は大暴落を演じます。
http://blog.livedoor.jp/nevada_report/