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(回答先: 自動車輸出2年8カ月ぶり減少/横浜港貿易速報 【神奈川新聞】 投稿者 愚民党 日時 2008 年 11 月 22 日 14:44:07)
<逆風08とちぎ経済>市場低迷、次々に「減産」 自動車産業(上)
(11月18日 05:00)
米国に端を発した世界的な金融危機が、本県の基幹産業の自動車産業に深刻な影響をもたらしている。日米欧の市場低迷や急激な円高で、大手メーカーが次々に減産を決定。これに伴い、部品製造など多くの下請け企業も打撃を受けている。県内景気に大きな影響を及ぼす自動車産業の失速は、雇用や税収など地域経済全体に波紋を広げ始めている。
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「日産自動車再生のシンボル」とされる名車・フェアレディZ。上三川町上蒲生の栃木工場では、同車六年ぶりのフルモデルチェンジとなる新型車生産が先月下旬から始まったが、工場内に以前のような活気はない。
「今月二十四日から十二月二日まで生産を停止する」。同工場は販売不振を受けて、製造ラインを九日間完全停止する方針を決定した。在庫がこれ以上、積み上がらないようにするための措置だ。
工場幹部は「販売動向が予想を超えてどんどん悪化し、どうすることもできない」と苦しい状況を明かす。
工場では、主に北米向けの高級車ブランド「インフィニティ」を生産。生産のうち海外向けが約八割を占めるが、北米市場の低迷と急激な円高の「ダブルパンチ」をもろに受けた。欧州や国内のほか、好調だった新興国でも販売に陰りが出始めている。
これまでに日産は国内全体で計十五万台の減産を発表しており、これは当初の二〇〇八年度国内生産計画の一割強に上る見通しだ。
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「一体、いつまでこの状況が続くのか…」。従業員の不安の声に応えようと、先月下旬には同社のカルロス・ゴーン社長が工場に駆け付けた。約二時間現場を視察し、責任者ら約百人を会議室に集め、呼び掛けた。
「車を見れば分かる。皆さんのスキルは本当に素晴らしい」。経営危機に陥っていた〇二年にスポーツカーとして復活し、日産の北米進出の先導役を果たしたフェアレディZの生産技術をたたえながら、続けた。
「今の状況は栃木だけの問題じゃない。低迷はいつか終わる。私たちは一度厳しさを経験しているから、逆境に立ち向かう術を知っているはずだ。あきらめることはない」。責任者らはゴーン社長の言葉を聞き逃すまいと、ペンを走らせた。
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今月上旬までに、国内自動車メーカー大手十社のうち、九社が〇九年三月期の通期業績予想を下方修正した。
最大手のトヨタも、本業のもうけを示す営業利益を、従来予想の73%減と大幅に減らした。県内に製造拠点を置くメーカーでは日産が65・9%減、ホンダ42・3%減、いすゞ45・2%減とした。
自動車産業は部品数が約三万点に上り、すそ野が広いため、県内には多くの下請け企業が集積している。本県の製造品出荷額のうち、自動車などの「輸送用機械」は二割近くを占めている。
下請けメーカーは減産を余儀なくされ、雇用では派遣社員の雇い止めが相次いでいる。県も自動車産業を本県の重点産業にしようと取り組みを始めたばかり。先行きの懸念が強まっている。
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/economics/news/20081119/77424