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社はカネ目的に「悪魔に魂を売った」−ムーディーズ社員が幹部にメール
10月22日(ブルームバーグ):米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスの社員が、住宅ローン担保証券(MBS)に対し実態に見合わない恐れのある高い格付けを付与した行為について、自身が無能であるか、「カネのために悪魔に魂を売った」ように思えると幹部に伝えていたことが、米下院の調査担当者が入手した電子メールで明らかになった。
このメールは、下院の監視・政府改革委員会の公聴会で22日に公表された複数の資料のうちの1つ。同委員会はムーディーズやスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)、フィッチ・レーティングスが世界的な信用収縮で演じた役割を調べている。
同委のワックスマン委員長(民主、カリフォルニア州)は公聴会で「格付け会社の物語は、壮大な失敗の物語だ」とし、「その結果、われわれの金融システム全体が今、リスクにさらされている」と述べた。
ムーディーズやS&Pはここ数カ月、数千に上るMBSの格下げを強いられた。MBSの裏付けとなる住宅ローンの焦げ付きが両社の予想を大きく上回る水準に増えたほか、住宅値下がりが予想以上に速いペースで進んだことが影響した。格下げ対象となったMBSの多くは当初、最高格付けの「AAA」が付与されていた。
下院調査担当者が入手した別の電子メールによると、S&Pの従業員は 2006年に同僚にあてて、「この砂上の楼閣が崩れるまでに、皆が裕福で、退職できることを願おう」と書いていた。
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:東京 山口裕子 Yuko Yamaguchi yuyamaguchi@bloomberg.net Editor:Masami Kakuta 記事に関する記者への問い合わせ先: Lorraine Woellert in Washington at lwoellert@bloomberg.net .
更新日時 : 2008/10/23 10:41 JST
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003001&sid=aGcLf8CiKK6U&refer=commentary