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(回答先: ドル指数が40年で最大の上昇−金融危機下、基軸通貨としての頭角現す 【ブルームバーグ】 投稿者 愚民党 日時 2008 年 10 月 28 日 19:34:34)
野村HD4─9月期は1494億円の赤字、業績悪化の可能性
2008年 10月 28日 17:09 JST
[東京 28日 ロイター] 野村ホールディングス(8604.T: 株価, ニュース, レポート)が28日発表した2008年4─9月期連結当期損益(米国会計基準)は1494億6400万円の赤字となった。
トレーディング業務で大幅な評価損を計上したことが主因。前年同期は642億3100万円の黒字だった。四半期ベース(7─9月期)の当期損益は728億7200万円の赤字。当期損益が赤字になるのは3四半期連続で、野村が米国会計基準に移行してから初めてとなる。
野村は28日、米リーマン・ブラザーズ(LEHMQ.PK: 株価, 企業情報, レポート)のアジア、欧州、インドの一部事業の買収について、一時的に発生した人件費なども含め約20億ドル(約2000億円)を支払ったことを公表した。買収完了は10月のため、買収費用は28日発表の4─9月期決算に計上されていない。このため10─12月期以降、買収関連の費用計上が見込まれる。日経平均株価も7000円台に低迷するなど足元の環境は厳しさを増しており、野村の業績はさらに低迷する可能性がある。
会見で仲田正史・財務担当執行役(CFO)は「もうしばらく難しい収益環境は続くとみている」と述べた。
スタンダード&プアーズ(S&P)は28日、野村HDの長期カウンターパーティ格付けのアウトルックを安定的からネガティブに変更した。S&Pによると、世界的な金融市場の混乱が続くなか、野村のトレーディング資産が引き続き劣化圧力を受けているうえ、投資銀行業務やリテール業務の収益環境も停滞しているため、業績不振が長引く懸念があることを反映した。長期・短期格付けは据え置いた。
世界の金融機関は自己資本の増強に動いている。日本でも三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306.T: 株価, ニュース, レポート)が27日、約1兆円の増資計画を発表。野村は今春、すでに6000億円を劣後ローンなどで調達したが、その後リーマンを買収するなど事業拡大のためには自己資本を手厚くする必要がある。
仲田執行役は会見で、資本増強の計画やその必要性について「中長期的な事業プランをもとに実施を考えており、今後もそれを淡々と進める」と語った。
<トレーディングで大幅な損失>
4─9月期決算は、市況の低迷で株式の委託手数料収入や投資信託の販売などが低調だったほか、企業のエクイティファイナンス(新株発行をともなう資金調達)が低迷したことも収益を圧迫した。マクロの経営環境のほか、野村はクレジットデリバティブや株式のトレーディングでも損失を計上。トレーディングを行うグローバル・マーケッツ部門の税引き前損益は1483億円の赤字(前年同期は416億円の赤字)と、主要5部門のなかで赤字幅が最大となり全体の足を引っ張った。
主力の国内営業部門も低迷した。同部門の4─9月期の税引き前利益は前年同期比で74%減の215億円。4─6月期に国内営業部門は162億円の税引き前利益を計上していたが、7─9月期にかけて株式相場の弱さが顕著になり、収益の伸びは鈍化した。
今年6月には1万4000円台で推移していた日経平均株価は9月にかけて軟調に推移し、1万1000円台割れをうかがう状況だった。3市場の株式個人委託売買代金も、4─9月期には1日平均で7325億円と前年同期比30%減と低迷していた。
M&Aのアドバイザリー業務などを行うグローバル・インベストメント・バンキング部門の税引き前利益は4─9月期、同77%減の39億円。アセットマネジメントは同58%減の89億円となった。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-34576720081028