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(回答先: 【JPmorgan Chase & Co 】 H.重要な課題と2007年の教訓 「お父さん、金融危機って何?」 投稿者 hou 日時 2008 年 10 月 01 日 23:53:16)
2007年秋に、私の娘から電話があり、「お父さん、金融危機って何?」と尋ねられました。私は冗談を言うつもりではなく、「それは5年から10年ごとに起こることだよ」と答えました。
すると娘は、「なのに、どうしてみんなそんなに驚いているの?」と聞き返してきました。
実際のところ、おそらく金融の歴史が始まって以来、米国でも世界でも、さまざまな金融危機が5年から7年ごとに起きています。最近では、1982年に景気後退があり、1987年には株式市場の暴落、1990年から1991年には貯蓄貸付組合の破たんと商業不動産危機、1997年から1998年にかけてロングターム・キャピタル・マネジメントと新興市場危機をもたらす市場パニックがありました。最後に、2001年にインターネット・バブルがはじけ、株式市揚が40%暴落しました。
これらすべての危機を顧みると、一部の特性は違いますが、多くは同じです。 2007年の
危機の原因となったのは、住宅バブルの崩壊とそれに関連するお祖米な住宅ローン引受基準でした。 1995年から2005年までの10年間に、米国内の住宅価格は135%上昇しましたが、これは、通常の住宅価格の上昇率をはるかに超える水準であり、手頃な価格という従来の基準を超えています。
こうした利益は正当であると考える向きもありましたが、今になってみるとそうでなかったのは明らかです。
本日時点で、全米の住宅価格は、2006年末から平均しておよそ10%下落しており、今後も引き続き下落する様相を呈しています。
さらに、結果的に、次第に悪質化した引受基準(たとえば、ローン資産価値比率を最高100%としたこと、いいかげんな所得確認や水増し査定)が、市場の投機とバブルに拍車をかけたことは明らかです。こうした悪質な住宅ローン商品の多くは、リパッケージ化され、さまざまな証券を通じて広められ、問題がさらに広範に分散されてしまいました。
ウオーレン・バフェットの言葉を借りると、「引き潮になれば、誰が裸で泳いでいたかわかるもの」です。今回の危機では、引き潮になった時点で、最初にサブプライム問題に対する懸念が現れ、次に住宅ローン関連の債務担保証券(CDO)、ストラクチャード・インベストメント・ビークル(SIV)、オルトA住宅ローン、住宅ローン不動産投資信託(REIT)、モノライン(金融保証会社)への影響、最後に、私たちにとっては非常に残念なことにホーム・エクイティ・ローンに対する懸念が表面化しました。 しかも、まだ引き潮のままです。
この歴史の一幕が続いているため、私たちはまだ十分な反省すらできない状態です。 しかしながら、すでに学んだ教訓もありますし、それ以外にも、過去の危機を参考にすることができます。今日の危機に照らして、過去の危機を振り返ってみる価値があります。