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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080929-00000118-mai-bus_all
<欧州金融危機>フォルティスに次ぎB&B 破綻連鎖の恐れ
9月29日21時58分配信 毎日新聞
【ロンドン藤好陽太郎】
オランダ・ベルギー金融大手のフォルティス
と、
英中堅銀行のブラッドフォード・アンド・ビングレー(B&B)
が相次いで、公的管理化に置かれた。新たにドイツの中堅銀行、
ハイポ・リアルエステートもドイツ政府が救済に乗り出した。
米国発の危機が欧州になだれを打って広がっており、市場からは「年末を越えられない金融機関が急増する」との厳しい見方が出ている。
米大手証券リーマン・ブラザーズが16日に破綻(はたん)したのを機に、フォルティスはフランスのBNPパリバとの合併協議がご破算に。B&Bもスペインのサンタンデールとの協議が行き詰まった。「救った側が市場に攻撃されかねず、協議の時間もない状況」(英系銀行)に陥っている。
ブラウン英首相は今月16日夜、ロイズTSBのビクター会長に、英住宅金融最大手英国HBOSが破綻すれば、重大な影響が生じると強調した。ロイズによるHBOSの買収を全面バックアップし、わずか2日後に救済合併が決まった。「危機の連鎖は食い止めた」と安堵(あんど)感が広がったものの、そのもくろみは外れた。
フォルティスは、オランダのABNアムロの共同買収で240億ユーロ(約3兆7000億円)の巨額を支払ったが、その後、市場の混乱で十分な資金調達ができなかった。またB&Bは、年収証明なしで住宅ローンを貸し出すなど無理な経営をしたうえ、増資にも失敗。両社とも資本不足が、市場の攻撃の理由となった。
株価が急落する中、今後も「株価急落と資金繰り難」で破綻の連鎖が続く可能性がある。イングランド銀行は29日も短期金融市場に来年1月15日を期限とする、400億ポンド(約7兆7000億円)の資金を供給し、早くも年末越え資金への懸念を強めている。欧州中央銀行も金利抑制のため、果敢に資金を供給しているが、「市場で誰からも貸してもらえない状況」(関係者)が目立ってきた。
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