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(回答先: Re: 日本共産党 ・・「投機マネーを国際的にきちんと規制・・」 <-- ばくち市場整備として欲しい 投稿者 健奘 日時 2008 年 9 月 18 日 13:45:53)
資本主義から社会主義への移行
市田書記局長は 「きちんと」と加えている
この意味は、すべての投機を規制という意味ではない。
説明がないのも、共産党がやることだからと不安がるかもしれない。
しかし、共産系のあかつき書店でおもしろい本を見つけた。
もちろん、共産系の本やだから、共産推薦の本だとおもうが。
「現代日本の金融」という本である。
p298
には、このような記述がある。
伝統的先物取引とデリバティブの違いである。
この本によると、デリバティブこそ投機性の強い商品だと指摘している
つまり、共産系のテキストを売り出している、あかつき書店にこのような本があるということは、つまり、共産のエリートはこれに近いことを言っているのではと推測する。
この本は、共産系の本だとしても、非常に理性的で知的であり、マクロ・ミクロに通じ
淀むところがない。
このような、論調で記事と主張が しんぶん赤旗にかかれたら、日本経済新聞を読むのが馬鹿らしくなるかもしれない。
でも、共産党系のしんぶん赤旗には「ばくち」「カジノ資本主義」「悪魔の知恵」
だの、素人が勘違いしそうな言葉で魅了し資本主義=悪という概念を振りまき党員拡大運動への道具として言葉を利用している感がある。
デリバティブ取引のリスクと投機と題してp298
”デリバティブ取引を契約しても、その金額は貸借対照表に計上されない「オフバランス」取引として扱われる。 ・・・略・・・しかも、契約の際にレバレッジを効かせて、少額の資金で10倍、20倍という大きな取引をするデリバティブが流行”
”デリバティブ取引はすべて現在価値に引きなおして捉える。すなわち時価で把握する点が、伝統金融取引とは異なっている。したがって契約時点での将来の期待値と、決済時点で弁済すべき時価との開きが、収益を生むかの欠損を生じるか、予測のできないところにリスクが横たわっている。”
”また、反対取引を同時に契約する必要”
ここでの指摘は、現物の先日付受け渡しリスクを回避する手段での意味ではなく
それらを儲けのために使う金融機関(法人)の投機的取引のリスクをいっている
つまり今回破たんした、リーマンやベアーのことが言える。
ここでは個人取引のことは触れていない。
そしてp300では、システミックリスクを警告し
マルクスの予言として
「プロレタリアが決起して倒すのではなく、資本主義自体が投機化で自滅する」
という言葉で締めくくっています。
だから市田書記局長は「きちんと」という言葉をつけたのだと思います。
もしただの規制が目的なら「投機マネーを国際的に規制せよ」と言うはずです。
初版は1997年です。
小生も社会主義への移行があるとおもいます、もともとサプライサイド経済は(竹中派)社会主義体制だったイギリスを立て直すための調味料だったのですから
いまでも、イギリスは手厚い福祉制度は健全ですので、どちらかというとイギリスは、社会資本主義体制といったところでしょう。
日本での失敗の理由は、もちろん。
福祉政策もない日本にサプライサイドを持ち込んだ点です。
何もないところで、小さい政府へといったところで毒薬にしかならないということです。
この時期、日本の民主党は、良い選択かもしれません。