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(回答先: カナダのウラン生産大手カメコ・・・ ウランの供給が逼迫(ひっぱく) 【日経ネット】 投稿者 hou 日時 2008 年 8 月 14 日 22:44:13)
戦略に沿うところだけ抜粋
http://pub.ne.jp/akkeychan/?entry_id=807568
この米国政府の見解を頭の隅に置いておこう。
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アメリカが日本国との同盟より、北朝鮮のレアメタルに目がくらんだのは疑う余地はない。
なりふりかまわず利権を漁るアメリカの体質は陰湿だ。
まだ日本が朝鮮半島を支配していた時代、北朝鮮地方の鉱山の試掘をしていた。この当時の資料は日本で保管しているが、5〜6年前から、アメリカは執拗にその資料を求めているのだ。もちろん、日本政府は、提供はしないだろうが、水面下でどんな取引があるのか分からない。よもや「拉致」抜きでこのカードは使うまい。しかし、もしかして、日本も北朝鮮の利権に一枚かんで、「拉致」は、なんらかのおまけ付きで幕引きにするかもしれない。そんな危惧はある。
レアメタルは、日本の将来の存亡がかかっていることは確かだ。たかが、十数人の「拉致」に関わっている場合ではない、と考える、利権政治屋もいるだろう。
北朝鮮に眠る資源(とくにレアメタル)が、アメリカの態度を一変させ、稚拙な妥協に走らせたことは事実だ。そこには、アメリカの財閥、ロックフェラー財団が絡んでいるという。
ブッシュは、軍産(軍事産業)グループの前に、国際信義を逸脱し、屈してしまったというわけか。
ちなみに、日本の産業界にとって、レアメタルに関しては、中国依存度が圧倒的に高いのだ。具体例を挙げれば、日本が得意にしている、ハイブリッド車や、液晶原料での中国依存は、以下のような状況にある。(資源エネルギー庁資料)
レアアース:92%(触媒・磁石)
タングステン:87%(超硬工具)
アンチモニー:94%(難燃助剤)
インジウム:71%(液晶)
これらが、中国政府によって、輸出制限や輸出関税の高額付加の事態になっているのだ。日本の産業界としては、日本経済全体の成長を支えるためにも、国策として日本独自の供給ルートを探し、確保したいところだ。
その重要な候補の一つが北朝鮮なのだ。現状では「拉致問題解決」に固執しつづけている日本は、北朝鮮に対するビジネス機会が、完全に、中国とアメリカに奪われることになるということだ。これはゆゆしき事態なのだが、国民感情からしていかんともしがたい。松茸も浅蜊も北朝鮮産は食わないのが、今の日本人だからだ。
資源エネルギー庁鉱物資源課調べでは、「非鉄金属は自動車、家電、情報関連機器、電力網等の基礎素材として国民生活・産業活動に必須のものである。特に、レアメタルは今後、我が国経済の根幹を支えるIT技術や環境対応技術の進展にとって不可欠な物質である。また、政情不安な国を含むごく限られた地域に偏在しており、供給構造が脆弱である。」と指摘しているのだ。アメリカに限らず、世界の先進国が、喉から手が出るほど欲しい物質なのである。
こうして、アメリカの本質がだんだんと分かってくると、ニュースを観たり聞いたりしても、その裏に隠された本質がだんだんと見えてくるから不思議だ。ベタ記事や電子版の小さなニュースにも、アメリカの本質が隠されていることがある。
今回のヒル国務次官補の行動は、アメリカを代表した独善的な、我が儘外交、交渉と僕には映った。
参考にレアメタルの日本の海外依存度を、資源エネルギー庁の資料から拾ってみた。
【レアメタル偏在性の例(主要生産国のシェア:2001年)】
ニッケル=ロシア(21%):豪州(17%):カナダ(16%)=<54%>
クロム=南ア(42%):カザフスタン(30%):インド(16%)=<90%>
タングステン=中国(83%):ロシア(8%):オーストリア(4%)=<95%>
コバルト=コンゴ(19%):ザンビア(19%):豪州(18%)=<56%>
モリブデン=米国(29%):チリ(26%):中国(22%)=<77%>
マンガン=南ア(20%):ウクライナ(13%):ガボン(12%)=<45%>
バナジウム=南ア(40%):中国(37%):ロシア(21%)=<98%>
注)<>は上位3ケ国のシェア (出典:MINERAL COMMODITY SUMMARIES 2002)
上位3ヵ国とはいうものの、45%〜98%も海外に依存している事が分かる。これでは、日本の産業界も北朝鮮の眠る資源が欲しいだろう。早く、国交正常化を図りたいと思うだろう。