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7月14日(ブルームバーグ):米投資家ジム・ロジャーズ氏は14日、米政府による米住宅金融投資会社ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の支援策は「救いようのない大難」との考えを示した。両社は「本質的に支払不能に陥っている」と指摘した。
ロジャーズ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、上限を設けずに両社株を購入することや両社への融資について議会に許可を求めたポールソン米財務長官の案が承認されれば、納税者が負担を負うことになるだろうとの考えを示した。また、ゴールドマン・サックス・グループのアナリスト、ダニエル・ジマーマン氏は両社の株価がさらに35%下落すると予想した。
ロジャーズ氏はシンガポールでのインタビューで、「米政府が納税者のカネを使ってファニーメイ株を買う神経を疑う」とし、「これによって米連邦準備制度理事会(FRB)のバランスシートは悪化し、ドルの一段安とインフレ加速をもたらすだろう」と語った。
ゴールドマンのジマーマン氏は米政府によるファニーメイとフレディマック支援案は株主の利益にならないと指摘し、両社の株価予想をそれぞれ7ドル(従来予想は18ドル)と5ドル(同17ドル)に下方修正した。
ポールソン米財務長官が13日に支援案を発表したことを受け、ファニーメイとフレディマックの株価は14日の開場前の時間外取引では一時20%余り上昇していた。ニューヨーク時間午前10時13分(日本時間午後11時13分)現在フレディマックは22セント(2.8%)高の7.97ドル、ファニーメイは73 セント(7.1%)高の10.98ドルで取引されている。
ロジャーズ氏は「ばんそうこうの上にさらに1−3年分のばんそうこうを貼ってどうなるというのか。3年後に状況がもっともっと悪化していたら何が起こるか」と疑問を呈した。