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これは、やばい
http://www.spshimbun.com.br/content.cfm?DA_N_ID=14&DO_N_ID=24787
大反響呼ぶブレサルの国有化
石油メジャーは一様に反発 石油危機の現状打開には逆流の思考法
ルーラ大統領が岩塩層下のプレサル層の石油採掘権を公社を設立して国有化する方針を明らかにしたが、内外の反響は厳しい。まさに「ナショナリズムの台頭」と一言で言えそうで、PTのメルカダンテ上院議員もそのために公社を新設する必要は無いと言うほど。権利を取り上げられるペトロブラスや同社株主の反発は当然としても、世界の石油多国籍企業や国際エネルギー庁AIEはブラジルの石油法改正案を批判、ブラジルが海底油田を採掘するには外国の投資が必要で、全体的に国有化することは石油市場の現状を打開するには役立たないと反対態度を表明している。
先進諸国の多国籍企業の世界の新油田への参画チャンスは、ここ数年徐々に無くなっているという国連の報告にあるように、先進諸国の巨大メジャーの反発は頷ける。最近のAIEの報告書ではブラジルは13年までにOPEP非加盟国での石油生産で2番目に大きな成長を遂げる国だとみている。世界が石油危機から脱出するにはブラジルのツピー油田が希望の星という見方を隠さず、13年までにカナダに次いで80万バレルをブラジルは増産するだろうと予想している。しかしその一方で、法的な確固たる方針が無ければ投資も遅れ実現も遅れるだろうとし、新法令発布の必要性はないと警鐘を鳴らしている。
ブラジルの新油田の開発には6千億ドルの資金が必要だろうというUBS銀行の数字があるが、これを誰が負担するか、石油の国際メジャーはブラジルが石油政策を大転換するには早過ぎるとエクソンの世界社長が語ったというエスタード・で・サンパウロ紙の報道である。
欧州の石油の権威、オリビエ仏石油院総裁はブラジルがロシア、ベネズエラ、ボリビアイランと同様に世界の新たなエネルギー・ナショナリズムに参加しようとしており、90年代に市場を開放、ペトロブラスの石油独占が打破した動きに逆行するもので、ナショナルズムの波を強化するものだとみている。この問題はまた国内的にも大反響を呼び起こしそうな勢いである。
2008年8月23日付