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(回答先: GEの株価急落は何を意味するか? 多くのヘッジファンドや金融機関の投資失敗が表面化 投稿者 TORA 日時 2008 年 4 月 14 日 16:27:06)
GE5.8%減益、1―3月金融不振。2008/04/12, 日本経済新聞 朝刊, 7ページ, ,
【ニューヨーク=小高航】米ゼネラル・エレクトリック(GE)が十一日発表した二〇〇八年一―三月期決算は、純利益が四十三億ドル(約四千三百億円)と前年同期比で五・八%減少した。米金融市場の信用縮小を背景に金融事業が大幅減益となり、全体で〇五年十―十二月期以来、九・四半期ぶりの減益となった。
一株利益は継続事業ベースで〇・四四ドルと、市場予想の〇・五一ドルを大幅に下回った。同社は〇八年通期の一株利益の見通しを従来の二・四二ドルから二・二〇―二・三〇ドルに引き下げた。
〇八年一―三月期の売上高は四百二十二億ドルと同八%増加。全体の四割近くを占めるインフラ事業の好調が増収をけん引したものの、利益面では金融事業が個人向け、法人向け双方で苦戦した。
具体的には、不動産融資などの法人向けの金融事業は営業利益が同二〇%減の十二億ドル、個人向けが同一九%減の十億ドルにとどまった。金融市場の信用収縮に伴い、貸倒引当金を十三億ドルと前年同期に比べ約四割積み増したことなどが響いた。
インフラ事業は航空機向けエンジンやガスタービンを中心に好調を持続した。アジアや中東諸国での需要が堅調で、売上高が二三%向上、利益も一七%伸びた。
新興市場を中心とする海外市場の拡大が増収に寄与。新興国で売上高が三八%伸びた結果、米国以外の海外市場の総売上高は前年同期比で二二%増えた。
同社のジェフ・イメルト会長は「三月以降の金融不安は当社の予想以上に業績に影響を与えたが、事業の基本的な構造は改善している」と強調した。
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GEの決算は金融部門が足を引っ張ったのは確かだが、ことGEに関しては、本業で空洞化しているとの認識は正しくない。上の決算内容のニュースをもう一度読んでください。確かに金融部門は落ち込みましたが、それ以外は健闘している点をむしろ私は注目しました。
GEを金融収益だけで喰っている他のアメリカ企業のように扱うのは適当ではない。1981年〜2001年までCEOであったジャック・ウェルチ氏が経営改革に成功し、航空機エンジン、発電機、原子力発電、照明、生産設備、医療用画像機器、モーター、インフラストラクチャー、素材産業(プラスチック、シリコン、研磨剤)、メディア産業(NBCユニバーサル)、軍事産業(ロケットエンジン、宇宙開発)など、GEマネーやGEキャピタルなどの金融部門以外の分野も十分競争力を維持している。
欧州や日本企業に勝てるビジネスを選定し、その産業分野でのシェアが1位か2位であることをビジネス存続の条件として厳しい合理的な経営努力をしている優良企業です。
米国企業=本業が空洞化した投資会社とのステレオタイプでご判断されたようで、TORAさんらしからぬ認識ミスを指摘しておきます。