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【米国FRBの政策でスタグフレーション入り】----(国際戦略コラムNO.2871)
http://www.asyura2.com/08/hasan55/msg/326.html
投稿者 梵天 日時 2008 年 2 月 23 日 23:01:31: 5Wg35UoGiwUNk
 

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 国際戦略コラム NO.2871         ???
             発行部数 4300部    ???
http://www.asahi-net.or.jp/~vb7y-td/ ???
         2008.02.23        ???
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      米国FRBの政策でスタグフレーション入り
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投資家ジム・ロジャースは、米国の長期リセション入りを予言している。 

          Fより

ロジャースは、米国ドルでの投資を引き上げて、中国人民元や日本円、ユーロ、スイスフランでの投資に切り替えているし、今後10年間は米国は景気停滞局面から抜け出せないという。

このようことで金融投資の専門家たちはドルから他の通貨にシフトしている。日銀などの世界の中央銀行も外貨準備高をユーロなどに分散し始めている。

中東諸国の政府系ファンドも米国への投資からアジアなどの投資にシフトするというし、サウジ・サイヤリ通貨庁総裁は、通貨政策は柔軟性を欠いてはならないとドル全面信頼からシフトしている。

もう1つ、懸念事項は米ヘッジファンドまでが傷つき始めていることである。
もし、ヘッジファンドに火がつくと手の付けられない事態になる。
いい面は、モノラインの救済がほぼ確定したことで、新たに大きな損失が回避された可能性があることである。

どちらにしても、米国ドルからの離脱が広がっている。
米国のバーナンキFRB議長は今後もFF金利を下げる方向であるので、ドル安局面が続き、かつドル建てのインフレが勢づいて、経済上一番悪いスタグフレーション入りになるのではないかと心配され始めている。
しかし、そのリスクがあってもバーナンキは敢て行うのには、分けがある。

民間銀行に米政府は公的資金を投入しないと頑なに宣言している。
このため、公的資金より貸し出し条件が悪い中東、アジア政府系ファンドが入ったが、彼らは年率10%以上のリターンを要求している。

このリターンに見合う利益と銀行の新しく発生する証券の損失を埋め合わせる利益を創出させる必要が米国FRBにはある。


FF短期金利を下げることで、企業に貸し出している金利との差が大きくなり、銀行は大儲けできるチャンスを得る。
日本の銀行が大きなリスク(債権化証券などへの投資)を犯さなくても儲けが膨らんでいるのは、日本の公定歩合が低金利であり、企業貸し出し金利との差が大きいためである。
これを米国FRBも行おうとしているのだ。


もう1つが、日本の銀行も持ち株の評価損が出て、90年代に一時株の持合をしなくなった時期があったが、持ち株の評価損は大きいとバランスシート上大きな損失と見えて、自己資本率というBISの基準をクリアーできなくなる。

特に米国金融機関の株保有率は大きいために、この株価下落の防止を行う必要があるとFRBのバーナンキ議長とポールソン財務長官は見ているようである。特にポールソン財務長官は銀行出身者であり、その仕組みをよく知っている。

しかし、このような微防策が結局の所、日本の失われた10年を構成したのであり、米国FRBもやはり、銀行倒産を避けるためにあまりよくない微防策を打っていると感じる。

ロジャース氏は損失の大きな銀行を倒産させて、出直した方がこの困難な局面を早く抜けれるという。

私Fもロジャース氏の意見に賛成である。または、米政府が銀行に公的資金を大量に投入して、一時国有化もする覚悟をしないと、負の側面が蓄積されて、長期に傷を負うことになると心配する。

しかし、米国が衰退すると世界の権力構造は変化して、米国&EU連合とロシア、中国の3者が権力を争奪する構造になる。このとき中国とロシアが日本を味方に付けようとして出てくる。投資家も発展するアジアと日本に来るはず。ロジャース氏も日本はいい位置にあると言っている。

さあ、どうなりますか??
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