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現時点で一番興味を持っていることは金融サミットが20カ国に拡大されたことです
。日本時間15日朝に開かれた金融サミットで一番の問題は米国と欧州の考え方の違
いがどのように解決するのかという事です。
11月15日の朝日新聞夕刊からの引用になりますが、以下引用
対策の検討では、金融機関に対する規制・監督の強化と国際協調の必要性が指摘され
る見通しだ。
金融規制を巡っては、欧州は行き過ぎた緩和が危機の主因と見て規制強化を主張して
いる。一方の米国は、金融市場や金融機関の活動の自由を妨げることには批判的だ。
戦後の世界経済の基盤となってきたドル基軸通貨体制の維持についても米欧の見解は
異なっており強調できるかどうかが注目される。
この記事から見ても米国はこれから先も世界通貨としてのドルの立場を維持し金融と
いうかたちのカネがカネを生ませる構造に執着心を持っていることが解ります。
また欧州はかっての自国通貨を捨て世界通貨に一歩近づいたユーロという通貨を作り
出したことから、米国一国だけの通貨が世界に通用する姿は好ましく映らないはずです。
本来は世界が国際的な取引に対して世界通貨を作っていかなくてはならない時期に来
ていると考えます。
現在の状況ではアメリカは自国の利益優先のため欧州の考え方と対立しているわけです。ロシア・中国等を入れた今回の金融サミットはどのような考えが出てくるのか大
いなる興味を持っています。
そしてカネがカネを生む構造、架空に創造されたカネが幅を利かせている状態の継続
を終わらせなくては、このような金融危機がまた何度も起きるということになります。