★阿修羅♪ > 議論28 > 465.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
私が考えるには金本位制の復帰は絶対にありえないことだといえます。
例えばキン1オンス1500ドルになったとしても、現在の一部の人間の金余りからいつでもキンとドルとの交換ができるのであれば、その人間はキンを安全なものとして蓄蔵します。また貨幣(紙幣)はキンとの交換後も一旦市中に出た紙幣は燃やすか腐らせるかしない限り減ることは無いので、持てる者は何回でも手元に来た紙幣をキンとの交換に廻すはずです。結果としてキンは大量に流出し一部の人間の手元に蓄蔵されるはずです。
それが過去にキンとの兌換を停止した理由になります。人は二度の過ちは繰り返さないでしょうから金本位制に戻ることはないといえます。
現在の世界情勢は日本を除いてドルが不足していると日曜日の日経新聞に出ていました。理由として外国為替により自国通貨がドルに対し値下がりした段階ではドルに代えとけば目減りすることが無いことから、自国通貨を売ってドルを買う動きがあるからです。
現状を考えたとき決してドルは決して弱くは無く、むしろ強い通貨として捉えられています。
ただ現在アメリカが陥っている面では、金融関係以外のあらゆる企業が公的資金の注入を切望している状態であり、その資金の出所は国債発行によるということです。その国債の引き受け先として中国が狙われているわけです。国債の引き受け手が無ければそのときは紙幣の乱発という道しかないということになりますが。
現状は今までの経済学では、分析するのに無理があるかと考えています。
製品(商品)が有り余りそれを作る労働の価値が下がっていくデフレ状態。
穀物等の値上がりから来る資源インフレ。それらはデフレ状態でありながら不況下の物価高(スタグフレーション)という過去の歴史では経験しなかったことがこれから起こるのではないかとみています。