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(回答先: 現在情勢は小さなことよりも大局を見るべきでは 投稿者 縄文ビト 日時 2008 年 9 月 22 日 08:27:08)
消費者が必要とするものだけを生産し消費者に届ける。
これを原則にする事によって生産の恣意性を排除する事ができます。
生産の恣意性が現在の資本主義の最大の欠陥です。
マルクス主義では生産の無政府性という言葉がありましたがソ連や中国や北朝鮮のような国家社会主義は一握りの官僚が生産を決定するので依然として生産の恣意性が残り破綻しました。
ソ連と中国は結果的に市場経済になりました。
この2国では市場経済がこれまで充分に発展していなかった為にマルクス的な意味での社会主義の建設は不可能だったのです。
市場経済の成熟の後に展望する社会主義とは何か?
柄谷行人氏が「可能なるコミュニズム」で述べたのは協同組合による生産の統制でした。
言い換えれば消費者の需要に可能な限り生産を合わせるシステムこそが生産の恣意性から脱却できるという事です。
消費者が注文してから生産を開始するというシステムが最も確実でしょう。
ここでは消費者もその日ぐらしの気ままな恣意性から脱却する事が求められているのです。
このシステムでは少なくとも過剰生産恐慌は起こりようがありません。
物を作っても売れないという労働の無駄遣いこそが社会を停滞させるものなのです。