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この引用した記事は08年9月14日の日本経済新聞朝刊に掲載されていた記事からの引用である。以下引用
米連邦制度準備理事会(FRB)のグリーンスパン前議長はこのほど「The Age of Turbulence」(邦題「波乱の時代」中略
加筆したエピローグでサブプライムローン問題について語っている。
「昨年夏以降の金融と経済の混乱はまさしく波乱である」。前議長は今回の危機は過去半世紀以上なかった深刻なものであり、解決には時間がかかると指摘。「危機の先に待つ経済の世界は、これまで慣れ親しんだ世界とは違うのではないか」とまで述べている。
「現代の金融市場ではバブルは繰り返し起きる」としつつ、今回と株式バブルの根っこは冷戦終結後の世界の動きにあるという。世界中に市場経済が拡大。低賃金の労働者が流れ込み、競争の激化で世界的にインフレ率の低下に拍車がかかった。
以上引用から。まだ後に長い文章が続きますがこれで十分現在の状況及び未来に対する解決方法にも触れていると読めます。
以下は私のコメント。
>「昨年夏以降の金融と経済の混乱はまさしく波乱である」。前議長は今回の危機は過去半世紀以上なかった深刻なものであり、解決には時間がかかると指摘。
この文章から読み取れるものは現在どのような対策を採ったとしても今の状況は簡単には解決しないものであり、また私がみるには金融危機の入り口を入っただけだと見て取れる。
たとえ公的資金を使って破綻回避をしたとしても、また日欧が今まで行はなかったドル資金の短期金融市場を通じて米国の銀行に資金供給(9月19日、日経朝刊)をしたとしても雇用の減少を食い止めることができない限り、消費停滞を招き住宅価格の値下がりから、また多くの不良債権が発生する。
そしてバブルが完全に消えていない中、現段階で救済目的で資金を供給したとしてもその供給された資金は原油、金、食物へと流れ込み世界的物価高となって跳ね返ってくる。
私が言いたいのは完全にバブルが縮小するまで放っておくしかない言うことである。
バブルとは市中で交換に必要とする貨幣量を超えた貨幣が数字上で架空創造されているものにしか過ぎない。
市中で交換に回る貨幣は火災で焼失してしまうか何らかの原因で貨幣が姿を消してしまうか以外どんなにバブル的な損失を発生したとしても市中の貨幣量は減少することはない。
現在の状況は架空創造された数字上の貨幣が減少しているだけである。
そして再度引用
>「危機の先に待つ経済の世界は、これまで慣れ親しんだ世界とは違うのではないか」とまで述べている。
グリーンスパン氏が危機を乗り越える先にある経済社会とはどのような社会なのか、これまで慣れ親しんだ世界とは違うというとき氏の頭の中にある社会を知りたいものである。