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「世界基準」の本性とは、実は「二重基準」のことだろう
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投稿者 仁王像 日時 2008 年 4 月 27 日 20:16:20: jdZgmZ21Prm8E
 

(回答先: 80歳を越して、…人間への、介護は、もう、やめるべきだ/副島隆彦 投稿者 仁王像 日時 2008 年 4 月 26 日 15:53:32)

(『驕れる白人…』から引用)
[ゴールドラッシュの外交官〜不平等条約で日本は罠に陥った]
・鎖国時代が終わって、やがて通商条約が結ばれた。しかし通商条約は、全く期待通りにはいかなかった。幕府は、アヘン戦争後の中国と同じような運命になることを極度に恐れていた。そのためどんなことがあっても、条約には、後で罠だとわかるようないかなる付帯条項もつけることを阻止したいと考えた。…幕府はこの一点については粘り強かった。そして条約条文が、日本の存亡に関わる問題に関して、他の解釈が入る余地がないことを確認できたので、幕府ははじめて調印に踏み切ったのだった。
 ところがそのために幕府は別の罠を見逃してしまった。外国人がお金を日本の通貨に交換する権利が条約に記載されていた。大きな問題があった。白人は日本の通貨を、銅、銀、金と指定して要求する権利が与えられた。日本では金と銀の交換比率が1対5だったが、世界的には1対15であった。この交換比率の違いが大惨事を招いた。こうして日本は数ヶ月の間に前代未聞のゴールドラッシュに見舞われたのである。

 条約の不平等は、領事裁判権の規定にも見られた。領事裁判権とは、日本にいる外国人の犯罪を日本の法律に照らして裁くことができず、すべてその国の領事に任せなければならないというものである。…日本は植民地になったわけではないが、条約から見れば、植民地として扱われていたといっても過言ではない。
 当時欧米諸国は、日本を自分たちと対等の国だとは考えていなかった。自分たちとは異質な、非キリスト教国であり、有色人種であり、劣等民族であると信じていた。だから大抵の白人は、あたかもこの国の主人であるかのように日本で振舞った。彼らには至極当然のことだった。彼らは、世界の主人は自分たち白人であり、世界のどの土地でも、その土地の住民から何ら制約を受ける必要はないという意識を持って生きてきたからである。

・日本人は初めて、ヨーロッパの論理はどのように展開されるかを目の当たりにした。欧米人は正義に対して二つの尺度を持っている。一つは自分たち欧米人自身のための尺度であり、もう一つは非西欧人に対する尺度である。このことを彼らは折りある度に目に見えるように示してくれた。また強者の正義は、弱者の正義に勝るものだということも見せてくれた。

〔臭うぞう〜〕
 松原氏は、果敢に言論戦を挑む女性である。松原氏がドイツの全国テレビ番組に出演後、駅のホームにいたところ寄ってきたドイツ人の女性に平手打ちをくらい、罵られた。その後、これを知った視聴者から、お見舞いの電話や花束がたくさん来て、その中のカードに、「あなたの言うことは腹立たしい。でも本当だから仕方ない」というのがあった。
 彼女はドイツとアメリカに各25年づつ定住した(今も米国在住と思われる)。彼女の言論は実学で分かり易く、欧米の原理の核心を突いていると思う。

 副島教授の空疎な議論が恥ずかしくなる。欧米人の白人と非白人に適用する「二重基準」には、決して言及しない。教授が崇める「世界基準」の本性とは、実はこのことではないのか。あまりに知識を詰め込むと、曲がりくねった思考を重ねてもなお、頭がクラついて訳が分からなくなってしまうのだろう。

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