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<転載>池田幸一さんのメール(関東大震災と白色テロ) [激動する現代 戦争と平和 5月22日(木)]
http://www.asyura2.com/08/china01/msg/141.html
投稿者 彼岸楼 日時 2008 年 5 月 23 日 11:43:36: njbqC.Mf1PyZ2
 

(回答先: <転載>池田幸一さんのメール(四川大震災の裂け目から見えてくるもの) [激動する現代 戦争と平和 5月21日(水)] 投稿者 彼岸楼 日時 2008 年 5 月 23 日 11:36:12)


 (池田さんのメールです。大事な問題提起と思って紹介させていただきました。)

 皆様。    池田幸一


 今度の震災で思い出されるのは関東大震災のときの朝鮮人大虐殺で、実に思い出すのもつらい不祥事ですが これは同じように支配されているチベット人と対比して考えてみる必要があると思います。

 1923年の出来事ですから85年も昔のことで私が生まれてすぐの2歳のとき、もちろん直接の記憶はありませんが今回と同規模のM8は全半壊焼失70万戸、死傷25万人と、特に首都直撃の激震だけに致命的な大惨事となりました。

 ときの山本権兵衛内閣が執った戒厳令下に起こったのが“不逞鮮人が井戸に毒を投げ入れたぞ”という流言に端を発した朝鮮人大虐殺で、詳しい犠牲は覚えていませんが どさくさまぎれに無辜の朝鮮人の多くが殺害されるという、同時に行われた甘粕大尉の大杉 栄暗殺事件とともに戦前史の消しがたい汚点です。

 聞いた話では地震直後の混乱の下、流言蜚語に惑わされて常軌を逸した自警団が、鮮人探しの訊問の方法としたのが濁音、半濁音の発声だったといいます。これで炙りだされた不幸な朝鮮訛りの人々を有無は言わさず撲殺したと言うのです。

 この恐怖は長く「在日」の記憶に残り、神戸大震災のときに一番先に彼らが恐れたのはこれだったとは、あるとき酒席でこぼれた友人の話でしたが、彼の目は決して酔ってはいませんでした。これが「内鮮一如」とか「日鮮融和」を唱えた戦前の実態です。

 神戸の震災の記憶はまだ生々しく、私は親戚を見舞うため重いリュックを背に余燼のくすぶる芦屋を目指していました。途中で出くわしたのが若者の操るバイクの群れで口々に“乗れ、荷物を載せろ”と薦めるのですが、私は愚かにも悉くを拒みました。“なんと小賢しい悪党め、俺は騙されないぞ”とそのラフな風体を誤解して これが善意のボランテイァだとは知らなかったのです。

 日本は老人の頑迷を置き去りに大きく変わっていたのでした。またこのときの「在日」との交流も実に涙ぐましい数々が美談として伝えられ、戦前の忌まわしい陰湿の残渣はどこにも窺えないような今日、一部のウルトラ右翼を別にして良い方向に向いているのではないでしょうか。反対に街宣車の中にはかなりの「在日」もいるんだよ とか、何事もねじれ現象の時代です。

 さて、中国政権 特に支配する漢族が被災のチベット族を真底どのように扱いたいのか、朝鮮人を闇の中に葬った日本のようにひどいことは伝わらず、いまのところ胡政権は見上げた対応ですが 今からが正念場です。特に気掛かりなのは被災地が4月のチベット騒乱でひと波乱あったところであることです。被害対策や復旧作業のなかで彼たちの要求が別の要求と重なったり、それ以上の要求と誤解されると厄介なことになりかねません。

 これを契機にトップの間でどのような歩み寄りが進むのか、これまた衆目の集まるところですが、単純なチベットへの同情論や判官贔屓は一考を要するところ、建国以来の新中国の実績は充分評価した上での関心であるべきだと思います。伝えられるウヨクの中国憎しによる的外れ的チベット支援などはは論外です。

 “あれは農地解放の革命だと言っても、搾取がラマから共産中国に代わっただけのことだ”という説もあります。「世界」6月号の巻頭論文は早稲田大学の石浜裕美子教授のものですが、“半世紀以上にわたりチベット人の自治、文化、尊厳を破壊、抑圧してきた中国”という立場で論じられています。
 http://mainichi.jp/select/world/asia/news/20080522k0000m030165000c.html


 <転載元のURL>
 [激動する現代 戦争と平和]
 http://www1.ezbbs.net/27/tiznif/

 

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