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(回答先: 超電導リニア新幹線の世界展開 投稿者 語巻き 日時 2009 年 2 月 07 日 16:04:13)
http://blogs.yahoo.co.jp/mos_ic_make/36334713.html
エンジニアの憂鬱
技術立国日本?はどこいった
リニア新幹線:時代遅れの技術
2008/10/11(土) 午前 10:42
JR東海が自費で建築するはずだったリニア新幹線に政治がかかわってきた。このブログで何度も書いたが日本のリニア新幹線は確かに高速は出せるが、優れた技術とはいえない。開発の始まった当初は最先端の技術だったとしても、既に時代遅れの技術である。現在はそれに匹敵する代換え技術がある。
速度について:既存の電車技術での実現できる
高速が売り物だが、既にフランスのTGVが既存のレール方式で500Km/s以上の速度で走行している。何もわざわざコストの高い磁気浮上方式を使わなくても実現できるのだ。
また上海リニアのように常伝導方式でも430km/sを実現できている。超伝導は必要ない。
超伝導技術について:コスト高、供給不安
列車を浮上走行させるのに超伝導磁石を用いている。そのため零下270度という超低温を必要とする。これを作るにはヘリウムガスが不可欠である。ヘリウムは空気に微量含まれているが、工業的に採取することは出来ない。現在販売されているのは殆どアメリカ産で地下から吹き出る天然ガスから採取している。その量は不安定で、現在も不足気味である。アメリカの国家管理下にある。価格も高い。リニア新幹線が走行するようになると消費量が当然増える。果たして長期的に十分な量が得られるのだろうか?
環境問題:強力な磁場の人間への影響
重い車体を浮上させるのだから強力な磁力が必要である。当然周辺に強力な磁場を撒き散らす。常伝導方式の上海リニアは50mの距離には建物を建てないよう規制している。超伝導を使うリニアではどのくらいの距離が必要なのだろうか?
安全性:超伝導は発火する
電気抵抗ゼロ超伝導状態を保つには極低温を保つ必要がある。超伝導コイルには常に強大な電流が流れている。何らかの理由でこの超伝導状態が崩れると電気抵抗が瞬間的に増大し、一挙に発熱する。最悪の場合火事や爆発が起こる。既に実験線では電車が丸焼けになるという事故が起こっている。
リニア新幹線は飛行機と同じで、アルミ主体で作られる。火事のときは車体が燃えてしまう。
エネルギーコスト:現行新幹線の4倍
リニア新幹線は大飯くらいである。従来の列車と違って、レールが列車を駆動する。レール側に電力を送ることになる。レール全体に電力を送るわけで、無駄に消費される分もかなりあるだろう。エネルギー効率が悪い。消費電力は現行新幹線の4倍といわれている。
TGVはその運行のため原子力発電所を作ったといわれるが、リニアは駅ごとに発電所が必要といわれている。
建築コストの高さ
リニア新幹線はひとつの区間に列車が1台しか存在できないから、複数の列車を走らせようとするならば東京-大阪間を複数の区間に分けなければならず、制御系も当然複雑になる。駆動用のコイルをたくさん線路に埋め込み、スイッチングすることになる。しかも浮上させるために側面にコイルを埋め込まなければならずレールの建築コストも膨大になる。
さらに高速を保つためには直線走行が必要になり、山岳地帯を通過するために、殆どがトンネルになる。先日JR東海が発表したルートでは周辺の自治体、特に長野県は不満らしく、政治的に曲げられるとますますコスト高になる。
現在東京-名古屋間の建築費は5兆円といわれているが、実際にはそんなものでは済むまい。
結局、現在のリニアの技術はバブル時代の遺産なのである。膨大なエネルギーをつぎ込んで高速走行を実現しても、リーズナブルなコストで運行できるとはとても思えない。JR東海は東海道新幹線の飽和を言うが、それならば現行の新幹線を複複線化したほうがもっとコスト安である。
JR東海が自己の資金で作るといっているようだが、赤字になったら会社が立ち行くまい。最後は税金を投入してくれると期待しているようでもある。