★阿修羅♪ > Ψ空耳の丘Ψ54 > 160.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
※発ガン性ある「カビ毒」で輸入飼料が汚染されている疑惑
http://www.asyura2.com/07/health13/msg/431.html
をうけてのコメント。
http://alcyone.seesaa.net/article/106270115.html
http://alcyone.seesaa.net/article/65091375.html#comment
この記事の問題がどこまで事実なのかは私には判りませんが、そもそもカビが納入後に生えた飼料を給与してしまう農家が数多く存在します。昨今、中国産は危険と喧しく言われておりますが、残念ながら日本の農家(特に高年齢の方々)のレベルもそれほど高いわけではありません。日本だろうと恐らく中国だろうと、まじめに丁寧に生産している農家は居ます。しかしそのような生産品は高額商品とならざるを得ません。一般流通経路に乗せるならば、そんな作り方をしていれば破産します。当たり前の話なのですが、一次産品に安くて良い物など無いです。高ければ良い物という訳でもないですが...
さて、コーンなどは蒸気圧扁する物が多い訳ですが、そうすると水分がどうしても残るので納入後に飼料タンク内でカビが生え易いのです。にもかかわらず飼料給与前にカビの確認をしっかりしている農家が一体どれだけ存在するか。少なくとも私が勤めている地域では、その程度の危機管理すら出来ていない農家が殆どです。それどころか、何を食わせているかすら知らない農家すらいるのが現実です。だからこそBSEが日本でも発生するわけですし(実は、肉骨粉は給与したほうが良いという資料がBSE発生以前には存在したのも事実です。だから中途半端にレベルの高い農家は肉骨粉を意図的に取り入れてしまったという事実があるのですが...)。
コーンに生えるカビの毒→アフラトキシン(だけではないですが)は猛毒です。家畜はすぐ体調を壊します。家畜の体調がおかしくなってはじめて異変に気付くわけですが、カビが原因だと思い当たる農家は多くない気がします。知っていて気にしない農家もいるかもしれません。体調が悪くとも死にさえしなければ出荷できますから。
安い肉は死ぬ直前の廃用(病気だったり老衰だったり)ですので、カビ毒に限らずどんな物質(毒)が残留しているかなんて判った物ではないです。ただし、巷間噂される薬物(抗生物質など)は絶対に残留していません。投薬された家畜の肉・牛乳は絶対に出荷できません。投薬後の集荷可能日数は薬毎に明確に規定されていますし、牛乳の場合なら集乳車でのチェック時に引っかかってしまったら他農家分も含め全廃棄です。小さい農家なら一回それをやってしまっただけで廃業を考えるかも、というくらいの賠償となります。「抗生物質や成長ホルモンが牛乳に入っているから飲むな」などという牛乳否定論は、現場の人間から言わせると「日本の生産・加工・流通現場で実際に働いてから発言しろよ」という感じです。
以上、生産現場からの意見です。
Posted by 北海道の酪農ヘルパー at 2007年11月07日 20:18
▲このページのTOPへ HOME > Ψ空耳の丘Ψ54掲示板
フォローアップ: