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(回答先: Re: Re:お答えします 投稿者 影の闇 日時 2008 年 5 月 08 日 23:05:39)
早速御教授頂きまして、誠にありがとうございます。
【>中国の民主化運動家ですら、民族自決には無理解である。
当たり前でしょう。 多民族共生の社会であれば、原理的に、「民族自決」とは相容れない。】
【何故こんな事を言うかというと、「チベット問題」について、殆どの者が(左右問わず!)、こんな、言うならば、基本的な事を踏まえずにカタっているんですね。
だから、「チベット問題」について、中国を批判している者は自ら天に唾する者、なんです。】
「民族自決」は「レジティマシィなり大義名分」の「必要条件」ではあるが、
「十分条件」ではない、ということですね。
【”インディアン”=先住民をチベット人に置き換えてみればその意味は直ぐ解るでしょう。
中国が「チベット開発」を”大西部開発”とアメリカの”大西部開拓”を明らかに意識して命名しているのもアメリカへの牽制と小生には見えます。】
【他方、グローバリスト=米英中心主義者がこの問題に積極的なのも幾つかの理由が在りますが、我々が抑えておくべきは、この問題の本質は「捕鯨問題」と同一であるということです。
チベット人をクジラに置き換えれば、チベット人を大量虐殺する中国人のイメージはそのままクジラを大量殺戮する日本人のイメージに繋がります。
そうして、先頭に立ってファナティックに追求する「国境無き記者団」は「シー.シェパード」に、「アムネスティ」は「グリーンピース」に比定できるでしょう。】
「チベット人」は「中国側からのアメリカ像」としては「インディアン=先住民」として定義づけられているのと同時に、アメリカ側からは「クジラ」として象徴的に概念づけられており、その「クジラを虐待する中国人」に「制裁を加える」ことはアメリカ側にとって「社会的正義」ですらあるということですね。
このあたりのパースペクティブについては
まさに「目から鱗」状態です。
【<環境>と<人権>、西欧イデオロギーの欺瞞とその裏にある際立つ政治。
ブッシュ=帝国主義がやるのが<国家>の強化だとしたら、クリントン=グローバリストがやるのは<文化>の強化なのです。
何故牛とか豚は大量殺戮しても平気なのか?というとそれは西欧(牧畜)文化だからです。
<人権>についても、その<人間>が<男>しか意味しないというのはフェミニストの言い分ですが、更に言えば、それは<西欧の男>就中WSPなのです。
ハンチントンが「アメリカ人とはWSPである」と言ってるように、ね。
即ち、グローバリズムとは西欧の自らの文化=行動・価値規範、ルール、スタイル等々によるその他(の文化)の平定(他から見たら西欧への屈従)を意味するのです。】
ワスプ以外の人種は畢竟「牛や豚と同類」に過ぎないから「ワスプ側のルールの範疇において一元的に管理する」ことが「寧ろ必然ですらある」というのが「グローバリズム」における「思想的バックボーン」ということになるのですね。
【アジアをどう取り込むか、についてグローバリスト=米英中心主義者と距離が有る事、そうしてこの問題を追及すると、下手すると、ブーメランのように自分に返ってくることになるからです。】
中国側からすれば、かつて「インディアン=先住民」を半ば「絶滅状態」に追い込んだ
アメリカ側に「チベットについてとやかく言われる筋合いはない」ということですね。
御忙しい中「シャープな視点」による解説を頂きまして恐縮です。
今後とも宜しくお願い申し上げます。