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胎児の性別判定:中絶防止か「知る権利」か − 朝鮮日報 ()
http://www.asyura2.com/08/asia11/msg/154.html
投稿者 児童小説 日時 2008 年 4 月 16 日 09:01:11: nh40l4DMIETCQ
 

胎児の性別判定:中絶防止か「知る権利」か(上)
10日に憲法裁で公開弁論

 男児を好む文化的慣習が人工妊娠中絶の背景にあるとして、胎児の性別を父母に告知することを禁じた現行の医療法は果たして妥当なのか。父母の「知る権利」を侵害してはいないだろうか。

 21年前に設けられた医療法の条項をめぐり、憲法裁判所大審判廷で10日午後、違憲を主張する大韓医師協会と、合憲を主張する保健福祉家族部に代わり、医師4人による公開弁論が行われる。

◆弁護士と医師ら、憲法判断を要求

 胎児の性別判定などを禁止した旧医療法19条(改正医療法20条)が設けられたのは1987年。男児を好む考え方が根強く、胎児が女児と判明すると妊娠中絶を行うケースが多かった時代だ。父母に胎児の性別を知らせた医師には免許取り消しや懲役刑など厳しい罰則規定が設けられた。

  これに対し、憲法判断を仰ぐ「憲法訴願」を行ったのは原告二人。うち一人は弁護士のチョン・ジェウンさん(36)だ。チョン弁護士は2004年 12月、夫人が妊娠9カ月目に入った際、医師に超音波検査で胎児の性別を教えてほしいと依頼した。しかし、医師は医療法の規定を挙げ拒否した。納得できないチョン弁護士は5日後に憲法訴願を提出した。本人がドイツで研修中のため、その後の審理は同じ法律事務所に属する同僚弁護士が担当した。

 もう一人の原告は、05年5月に妊婦に胎児の性別を教えたことで、医師免許資格停止6カ月の処分を受けたソウルの個人開業医。この医師はソウル行政裁に処分取り消しを求める訴訟を起こし、医療法の規定に対する違憲法律審判請求を行ったが棄却された。このため、同年11月に憲法訴願に踏み切った。

http://www.chosunonline.com/article/20080409000056

胎児の性別判定:中絶防止か「知る権利」か(中)
10日に憲法裁で公開弁論

◆医療法は「時代錯誤」

 医療法の規定について、原告らは「胎児の性別を出産まで教えないのは、医学的側面からみて不合理で時代錯誤だ」と主張している。

 チョン弁護士の代理のパク・サンフン弁護士は、「医学的にみて、胎児が5−6カ月まで育った段階での人工妊娠中絶は妊婦に大きな危険が伴うため、中絶が行われるケースは少ない。8−9カ月が経過した段階での中絶はほとんどない」とした上で、「中絶が不可能な時期であっても性別を知らせないことは、胎児の家族の基本権を侵害している」と訴えた。

 一方、憲法訴願を行った医師は、「男児と女児に同等の人格を認める社会的傾向からみて、娘だから中絶の懸念があると考えるのは時代遅れの発想だ。刑法上の中絶罪だけでも妊娠中絶防止の目的を十分に達成できる」との認識を示した。

 原告の主張には含まれていないが、胎児の性別判定を禁止した条項は既に死文化したとの指摘もある。多くの産婦人科医は「ピンクの服を準備しなさい」とか「将来将軍になる」などといった表現で胎児の性別を父母に伝えているためだ。

◆医師、担当官庁に見解の相違

 大韓医師協会は「妊娠末期に中絶リスクは大きく減少するため、ベビー用品の準備に必要な情報を提供する意味でも妊娠28週以降には胎児の性別を知らせるのが望ましい」との意見を憲法裁に提出した。

 産婦人科医師会のチャン・ソクイル総務理事は「医師が診療を通じて得た情報は患者本人に伝えるのが当然だ」と指摘した。また、胎児の性別判定禁止条項に違反した場合の罰則(3年以下の懲役または1000万ウォン以下の罰金)が中絶罪(2年以下の懲役)より重いことにも不合理だとの指摘が出ている。

http://www.chosunonline.com/article/20080409000057

胎児の性別判定:中絶防止か「知る権利」か(下)
10日に憲法裁で公開弁論

 しかし、保健福祉家族部は「男児選好思想や男女性比の深刻な不均衡など国家的問題を解決するため、胎児の性別告知は禁止する必要がある」と正反対の意見を示した。

 ソウル行政裁も2005年に「どのみち出産するのであれば、性別が分からないことで受ける被害は、好奇心を満たせないことか、出産準備に不便が生じる程度だ。中絶を防止し男女の性比不均衡を是正する公益性があるため、(医療法は)違憲とは言えない」との判断を示している。

◆性別判定禁止は韓国、中国だけ

 世界的に胎児の性別判定を禁止している国は韓国と中国だけだ。人口抑制政策で2人目の子供を産むことが難しい中国では、男児を好む考え方が依然として根強く、性別判定を認めれば中絶増加につながるとの懸念があるためだ。

 韓国では出生率が世界でも最低水準まで落ち込み、子供の性別は問わないという夫婦が増えた。06年の男児と女児の性比は106対100で自然に近づいている。

 保健福祉部(当時)が06年に発表した統計によると、05年の人工妊娠中絶件数は35万590件と推定され、このうち、未婚女性が42%を占めた。未婚女性による中絶は胎児の性別とは無関係だ。既婚女性による中絶理由は、妊娠間隔の調整(75.0%)、経済的困難(17.6%)が大半を占めた。

http://www.chosunonline.com/article/20080409000058

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