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(回答先: ブット氏暗殺:至近距離から自動小銃で撃たれる 警察調べ (毎日新聞) 投稿者 新世紀人 日時 2007 年 12 月 29 日 15:25:59)
http://mainichi.jp/select/world/news/20071229k0000m030074000c.html
ブット氏暗殺:諸説入り乱れる犯人像
【ニューデリー栗田慎一】パキスタン北部ラワルピンディで有力野党「パキスタン人民党」総裁、ブット元首相が27日、暗殺された事件で、1月8日投票予定の総選挙をあくまで実施するよう米国が求めるなど、パキスタンへの国際圧力が高まっている。人民党は解体状態で、国内政局が液状化する中での選挙は困難視されており政府は板挟み状態だ。
一方、犯人像については、イスラム過激派から政敵まで諸説が入り乱れている。
元首相は帰国前からイスラム過激派への非難を続け、「テロとの戦い」の強化をアピールした。過激派を非難する背景には、イスラム勢力を強力に支援した故ハク元大統領(88年の航空機事故で死亡)に、初代首相で父親のアリ・ブット氏が処刑されたことがある。ブット氏はそうした勢力を「ハク元大統領の残党」と呼び、かつてイスラム勢力と関係のあった軍関係者らの反感を買っていた。
このため帰国直後に南部カラチで支持者のパレードが自爆テロに遭った際、過激派犯行説がささやかれた。
しかし、ブット氏がムシャラフ大統領に送った手紙で「犯人」と名指ししたのは、次期首相候補の一人と目されるパンジャブ州幹部らだった。ブット氏は暗殺される直前、イスラマバードで大統領と会談を終えたアフガニスタンのカルザイ大統領と面談。「ムシャラフ・ブット政権」を政敵らに印象付けていた。
一方、与党「イスラム教徒連盟クアイディアザム派」内には、米国が後押しするこの連立構想を嫌う意見が多かった。米政府は「脱イスラム色」を求め、その結果、世俗政党のブット氏率いる人民党が連立候補の最右翼となった経緯がある。
クアイディアザム派はシャリフ元首相が99年の軍事クーデターで政権を追われた後、ムシャラフ大統領を支援するためシャリフ氏の「イスラム教徒連盟ナワズ・シャリフ派」から分離した。「元のさやに収まるのが自然」とシャリフ派との連携を望む声は強かった。
ただ、総選挙が近づくにつれ、ブット氏と大統領との連立構想が現実味を帯び、シャリフ派には「敗北」のあせりが色濃くなっていたようだ。
犯人像についてはさらに、米国の議会関係者の間で、国際テロ組織アルカイダの関与もとりざたされている。
毎日新聞 2007年12月28日 20時09分
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