★阿修羅♪ > 戦争99 > 348.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
あの一族の「戦争犯罪」を追及した映画
http://amesei.exblog.jp/6823824/
映画「インサイドマン」
出演: デンゼル・ワシントン, ジョディ・フォスター 監督: スパイク・リー
この映画、そもそも「クライム・ムービー」ではない。「完全犯罪」の映画でもない。
それらの要素は客を引きつけるための「エサ」で、監督のスパイク・リーがやりたかったのは、「アメリカの銀行家がナチスドイツと結託して巨利を得た」という事実を大衆に広く薄く知らしめるということだろう。そして、その過程で現在のアメリカ人の人種差別についても描いている。
劇中に登場する、ウォール街の銀行家のモデルは、まさしく米屈指の金融家のロックフェラー一族だろう。それはこの一族が戦後、「罪滅ぼし」のために“慈善活動”をしてきたという設定から分かるのである。
しかし、劇中ではロックフェラーの名前は一度も出てこない。そうではなく、ナチスドイツとの関係では被害を受けた側の、欧州の銀行家一族、ロスチャイルド家の名前が登場する。さすがに、ロックフェラーとは描けなかったので、アナロジーでロスチャイルドの名前を入れたのだろう。ロスチャイルドと慈善活動は結びつかない。
ジョディ・フォスター演じる女弁護士が引用するロスチャイルドの言葉は、「路上で血が流されると、それは投資のチャンスである」というものである。これは、俗にいう「戦争成金」のことだが、ロスチャイルド家も第一次世界大戦ではその例に当てはまるだろう。ところが、第2次大戦はむしろ自分たちが(アメリカの財界に支援された)ナチスに追われる立場になってしまった(というのが私の理解)。
映画では、アメリカ上位500社(フォーチュン)のうち、約半分が戦争成金だとも。
ジョディが演じる女弁護士の権力者の間を動き回る「裏世界」をも知っているやり手弁護士という設定だ。彼女は、ビンラディンの甥の身元引受人になると言う話をしているところに、ウォール街の銀行家から、自分が会長を務める銀行支店に銀行強盗が押し入ったので助けて欲しいと依頼する、という設定になっている。この支店の貸金庫には、自分がナチ協力者であるという証拠が隠されていたのである。
銀行強盗の狙いもその証拠書類だった。銀行強盗たちは物語の最後で、あるユダヤ人財界人の依頼でこの「強盗」計画に参加していたことが明かされる。
あるいは、彼女はかつてのロックフェラー家のお抱え弁護士のジョン・フォスター・ダレスの「現代版」ではないか?あるいは、ジョン・マクロイの現代版か?
日本の映画業界はこの映画を表面的にしか受容していないだろうが、アメリカの知識人はこの映画が戦争犯罪として追及されなかった「米財界への告発」であることはすぐに分かるはずである。 しかし、追及された“本人”(世代的にはその父親の世代だろうが)がまだ生きているので、露骨にRockefeller Indicted!とやれないのだろうし、この一族だけではなくブッシュ一族への批判も入っているのだろう。
ハリウッドはユダヤ人の影響が強いので、WASPの犯罪を追及できるのだろう。それでも真実がこのように公然と描かれるのは戦後60年も経ってからにならないと無理なのだろう。
あのアレックス・ジョーンズは、CFR前のデモ活動でこの映画について、「アレは事実を描いているんだ」と言及していた。(阿修羅の動画参照)
ただ、この映画はアクション映画としては駄作という評判のようである。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000OI1FKM/ex-product-22
http://www.asyura2.com/07/war99/msg/292.html