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2007年11月25日
ロックフェラー批判をファシズムに誘導する者達【オルタナティブ通信】
http://alternativereport1.seesaa.net/
書籍紹介
:竹内好「近代の超克」講談社
:広松渉「近代の超克」講談社
:橋川文三「日本ロマン派批判序説」講談社
第二次世界大戦直前、日本の言論界では、明治維新以来、日本が歩んで来た道への深い反省が行われた。
日本は欧米に「追い付き、追い越す」事を目標に、ひたすら西欧の文明、文化、科学技術の導入を図って来た。しかし、オズワルド・シュペングラーがその著書「西欧の没落」で示したように、西欧文明は自然環境を破壊し、人間同士の戦争による殺戮を繰り返して来た。
「自然と人間への殺害=テロリズム、これが西欧文明の本質であり、このような文明は滅びるしかない」、西欧人シュペングラー自身による、この西欧文明の欠陥への深い認識と反省は、日本の知識人達にも深い衝撃を与えた。
「西欧に追い付き、追い越す」事を目標に掲げて来た日本の明治維新以来の近代化は、間違っていたのではないか。
この一見正しい西欧文明批判と日本の近代化への反省から、戦前の日本社会は、一気に反西欧=天皇中心の日本主義=天皇制ファシズムに突入して行く。
ナチス・ドイツと並び称される日本の天皇制ファシズムは、西欧文明へのそれ自体は「正しい」批判から出発していた。この「正しい批判」が巧みに「情報操作」され、西欧を批判し、その裏返しとして日本を礼賛し、日本主義=天皇制ファシズムにナダレ込み、第二次世界大戦を実行し、中国への軍隊派遣へと突入する「序曲」になって行った。
2007年現在、ロックフェラー、ロスチャイルドによる「世界支配体制」が着実に完成に近づき、外資ブラックストーン・グループによる日本企業への乗っ取り攻撃に見られるように、日本へも着々とロックフェラーの魔手は近づきつつある。
こうした状況への、「それ自体は正しい批判」から出発しながら、ロックフェラーを批判するその裏返しとして、日本を礼賛し、日本こそロックフェラーを中心とした世界支配体制を変革する代表=拠点となる、その中心は天皇であると「情報操作・誘導」を行う、極めて悪質なデマ宣伝が行われ始めた。
この情報操作は、21世紀版ナチスの「日本序曲」である。
ロックフェラー批判から始まったこの天皇賛美は、天皇がロックフェラーの部下である事により、ロックフェラーの「日本支配」を完成させる役割を持つ。
外国人コンプレックスを持つ日本人にとっては、こうした「青い眼の日本びいき」評論家による日本賛美は、麻薬のように極めて「心地よい」。しかし、その議論は、日本を第二次世界大戦に引きづりこんだ「西欧の没落」議論と、同一の論理構造を持っている。
江戸幕末、幕府打倒を叫ぶ坂本龍馬等を「理解」し、その思想と倒幕の戦略・資金を「授けた」トマス・グラバーは、日本を支配下に置こうとする英国のスパイ・エージェントであった。
第二次大戦後、共産主義中国、ロシア(ソ連)に直面する日本の困難な立場に「理解を示し」、日本の伝統文化に深い理解と共鳴を示し、日本言論界のオピニオン・リーダーとなった日本文化研究者ドナルド・キーンは、日本を支配下に置くCIA日本支局長ポール・ブルーム直属のスパイ・エージェントであった。
青い眼のオピニオン・リーダーは、常に日本を支配する外国のエージェントであった。
ドナルド・キーンは既に年老いてしまい、2007年、時代に適合しなくなった。21世紀の新しいドナルド・キーンは、誰か?