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まず、政府の「衆議院議員照屋寛徳君提出イラク帰還自衛隊員の自殺に関する質問に対する答弁書」から引用する。
>テロ対策特措法又はイラク特措法に基づく派遣と隊員の死亡との関係については、一概には申し上げられないが、平成十九年十月末現在で、テロ対策特措法又はイラク特措法に基づき派遣された隊員のうち在職中に死亡した隊員は、陸上自衛隊が十四人、海上自衛隊が二十人、航空自衛隊が一人であり、そのうち、死因が自殺の者は陸上自衛隊が七人、海上自衛隊が八人、航空自衛隊が一人、病死の者は陸上自衛隊が一人、海上自衛隊が六人、航空自衛隊が零人、死因が事故又は不明の者は陸上自衛隊が六人、海上自衛隊が六人、航空自衛隊が零人である。
>また、防衛省として、お尋ねの「退職した後に、精神疾患になった者や、自殺した隊員の数」については、把握していない。
人数を整理してみる。
死者総数
陸:14
海:20
空:1
自殺者
陸:7
海:8
空:1
病死
陸:1
海:6
空:0
事故または不明
陸:6
海:6
空:0
けっこう亡くなっているものである。
さて、病死や自殺はともかく、疑問なのは最後の「事故または不明」であろう。遺族にはどう説明しているのであろうか。自衛隊としては死因を把握していないが、ともかくご冥福をお祈りします、とでも言っているのだろうか。
実はイラクで、襲撃に遭った自衛隊員が死んでいたのではないのかと疑わせる、こんな記事がある。
イラク・レジスタンス・レポート 7月8日 金曜
http://www.geocities.jp/uruknewsjapan/0708-2005_Resistance_Report.html
>2005年7月8日 金曜 Friday, 8 July 2005
>★ムサンナ州 Al-Muthanna Province
>長時間の日本軍基地攻撃はシーア派の敵意増大を反映
>Hour-long Resistance bombardment of Japanese base reflects growing hostility of Iraq’s Shi‘ah to the US occupation
>8日午後2時30分、イラク南部の都市サマワにある日本占領軍の基地に対して、イラク・レジスタンス勢力は強力なロケット弾と迫撃砲弾を見舞った。
>イスラム・メモのサマワ通信員は、レジスタンスの砲撃は1時間15分ほども続き、施設内にサイレンが鳴り響くなかで、濃い煙がたちのぼるとともに、日本占領軍の基地内ではいくつもの二次爆発が発生した。
>いわゆる「人道支援イラク日本合同司令部」で通訳として働く基地内の情報筋は、イスラム・メモに対して、この砲撃は日本占領兵にも死傷者を出したが、犠牲者のはっきりした数字を示すことができないと語った。
ここでは、「日本占領兵にも死傷者を出したが、犠牲者のはっきりした数字を示すことができない」とあるが、似たような言い回しが、はじめに引用した政府答弁書中にもある。
「派遣と隊員の死亡との関係については、一概には申し上げられない」
ここだ。派遣と隊員の死亡との関係は、無いのではなく、「申し上げられない」のだ。ヤバい何かがあるのではと勘ぐってしまうのは、当然であろう。ただし僕には、2005年7月8日に、サマワの基地で自衛隊員が亡くなり、それを政府が隠蔽していると判断は出来ない。
ネットで検索しただけで真相が分かるほど、簡単な事ではないと思う。
とにかく、この21世紀の民主国家において、軍隊であろうと秘密があることは許されない。隊員の氏名階級まで公表しろとまでは言わないが、せめて、死亡年月日および場所、判明している限りの死因を詳細に公表して欲しいものである。
参考資料:
イラク帰還自衛隊員の自殺に関する質問主意書
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/a168182.htm
衆議院議員照屋寛徳君提出イラク帰還自衛隊員の自殺に関する質問に対する答弁書
http://www.shugiin.go.jp/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/b168182.htm