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(回答先: 時事と無関係な横槍で失礼。科学について。 投稿者 松浦 日時 2007 年 10 月 30 日 06:08:20)
ご指摘、感謝。カール・ポパーについてはよく知らないのですが・・・
松浦さん、レスとご指摘を感謝します。
カール・ポパーについては「反証可能(falsifiable)」という用語以外にはあまりよく知らないのですが、もしおっしゃっていることに関連する資料があればご紹介ください。勉強してみます。
もちろん近代科学も元をただせばある種の「神学」から出てきたものでしょうから、大勢の科学者達が、おっしゃるような(ポパーの言うような)「純粋演繹理論家」なのかもしれません。ただ、ニュートンはガリレオの残した多くの実験結果を参照したと聞きますし光のスペクトルなどはやはり自ら実験と観察を行ったように思います。他にも、例えばボーアも加わったラザフォード・チームのように、実験で思いがけない事実に出くわしたことをきっかけにして、新たな理論を構築した例もあるのではないかと思います。
アインシュタインの理論にしても、やはり太陽の質量で光が曲がるなどの観察によって確認されたはずです。ただボーアやハイゼンベルグとの論争には結局は敗れたようですが。それでも確かに逸話(伝説?)となっている「神はサイコロを振りたまわず」という言葉からはやはり「純粋演繹理論家」の風貌が窺われます。
私が申し上げたいのは、どれほど理論的な要請から新しい理論が演繹的に作られるとしても、結局は事実によって証明する以外に無いわけで、事実を説明しえず事実を無視した科学などありえない、という点です。
あまりにも事実が無視されすぎる、あまりにも事実が捻じ曲げられすぎる、こんなことで人類の知性を発展させていく不可欠の役目を帯びた科学者の存在意義があるのか?という疑問です。
拙著『「WTC崩壊」の徹底究明』にも書いたことですが、社会には「知的エリート」が絶対に必要であり、彼らの生活と研究は非エリート達の汗によって支えられているのです。もしその「知的エリート」たちが意図的に非エリートをたぶらかし誤魔化すようなことをするのなら、彼らはほとんど無期懲役にも等しい重大な罪を犯すことになるのではないか、自分達を支えている非エリートに対してそれだけの責任を負うのが「知的エリート」のあり方ではないのか、と考えます。
ネオコンの思想にあるような、莫大な非エリートの奴隷労働と操作された対立と戦争の上に立って、政治的・経済的・知的エリートが自分達だけの「永遠の天国」を作るような社会が実現されるなら、それは紛れも無く「完成された永遠のファシズム」でしょう。
私が9・11事変の後で進みつつある変化に戦慄を覚えるのはその点なのです。
私が、まるで馬鹿の一つ覚えのように「事実!」「事実!」と叫ぶのは、何とか知的エリート達にその流れに歯止めをかけてもらいたい一心からなのです。でないと、我々非エリートに臨むかもしれない未来があまりにも悲惨なものになるように思えるからです。
ですからカール・ポパーの科学哲学がどういっているのか、などは、実を言うとあまり関心が無いわけですが(そもそも哲学なんぞ私は頭から信用していませんので)、確かにNISTやその周辺の科学者達は「純粋演繹理論家」ですね。純粋も純粋、とんでもない純粋ですね。「飛行機の衝撃と火災、重力の働きによってWTCタワーが崩壊した」というドグマから出発して、「崩壊開始」以後に起きた一切の事実を無視するわけですから。
そして、マヌケな連中がその口真似をしながら、事実を指摘する者に「陰謀論者!」の悪魔化レッテルを投げつける、というわけです。どいつもこいつも素晴らしい「純粋演繹理論家」たちばかりです!(あのう、松浦さんのことじゃないですよ。誤解しないでくださいね。)
以上、取り急ぎ、ご指摘へのお礼と私の感じていることを綴ってみました。