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急行列車脱線、テロか ロシア 60人負傷『線路に手製爆弾』
【東京新聞】2007年8月14日 夕刊
【モスクワ=稲熊均】インタファクス通信などによると、ロシア北西部のノブゴロド州で十三日夜(日本時間十四日未明)、モスクワ発サンクトペテルブルク行きの旅客列車「ネフスキー急行」が脱線した。ロシア鉄道や地元の病院によると、約六十人が負傷、二十数人が入院。このうち三人は重体だという。
ロシア鉄道は十四日、脱線原因について「手製の爆破装置により線路が爆破された」との暫定的な調査結果を公表、テロの可能性が浮上してきた。
同路線は外国人観光客にも利用されることが多いが、在ロシア日本大使館によると、ロシア鉄道側は日本人を含む外国人は乗車していなかったと報告しているという。
脱線現場は、モスクワから北西約四百キロの同州マーラヤビシェラ付近。列車には約二百三十人の乗客と約二十人の乗務員が乗っていたという。
インタファクス通信が治安当局筋の話として伝えたところによると、十四両編成の列車の九両目の客車の下側に直径約一・五メートルの穴が開いているほか、列車の乗務員らが脱線の直前、大きな音を聞いており、爆破によるものかどうか調べている。また、線路も破壊されていたという。
脱線の影響で、モスクワ−サンクトペテルブルク間の列車は全面運休となっている。シべリアに出張中だったロシア鉄道のヤクーニン社長は現場に向かった。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2007081402040975.html