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□サマラの聖廟爆破事件でバース党が重大声明 [イラク情勢ニュース]
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URUK NEWS イラク情勢ニュース (転送・紹介歓迎)
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2007/06/16 (土)
[飛耳長目録 today's news list]
☆サマッラの聖廟爆破事件でバース党が重大声明
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☆★サマッラの聖廟爆破事件でバース党が重大声明
Iraqi Baath Party issues important statement on bomb attack on Shrine in
Samarra
’
イラク・レジスタンス・レポート 6月13日付より
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http://www.albasrah.net/en_articles_2007/0607/iraqiresistancereport_130607.htm
イラク・バース党は13日、イラクの進歩的なウェブサイトであるアルバスラ
・ネットに声明を掲載し、「サマッラで今日発生した爆発事件の主要な責任は、
アメリカ占領当局と傀儡のマリキ政府、そしてイランにある」と断言した。バー
ス党はさらに、「このような犯罪に対する返礼は、アメリカとイランの占領政策
に反撃する戦いを継続し、占領下の政治プロセス全体を頓挫させ、政治プロセス
に参加することを拒否し、傀儡政府を葬り、どのような装いであれいかなる宗派
主義の方針をも断固として拒絶するなかで遂行されることが、もっとも肝要であ
る」と述べた。
このバース党の声明は、『「サマッラにある2人のイマームの墓地(※)に対
する2度目の攻撃: 誰が、なぜ攻撃したか?』と題するもので、次のように指
摘した。−−この聖廟に対する「最初の攻撃から1年4ヶ月以上が経過したが、
爆発発生の当時、墓地は傀儡イラク軍と治安部隊および米軍部隊が連携して厳重
に警戒されていたという事実から、アメリカ人とイラン人の直接的な関与が明ら
かになった。そうした状況でありながら、念入りに準備された爆発事件が、妨害
を受けることもなく発生したのである。これは明らかに、アメリカ人が立案し、
イラン人が実行役となった攻撃であった」。
※訳注: 預言者ムハンマドの後継者である12人のイマームのうち2人の
墓があることにちなむ表現。アスカリ聖廟、黄金のドーム、ハディ・モスク
などとも表記される。
バース党の声明は、2006年2月22日に発生した2人のイマーム廟爆破の
狙いが、イラク全土で宗派間抗争に火を着けることにあった、と指摘した。この
ことは、その爆破を遂行したのが当時の内相ジャブル・スラハを頭目とするイラ
ンの工作員であり、その後のマフディ軍の動きから間違いない。それはアメリカ
によって計画され、イランが実行命令をだし、すなわちバグダッドを民族、宗派
で「浄化する」ために、バグダッドを全イラク国民の首都から特定の宗派とイラ
ンからやってきたペルシャ人の都市に変えようとするものだった。
バース党の声明は、2006年2月のサマッラ聖廟爆破のあと残忍な民族・
宗派の「浄化作戦」が遂行されものの、そして傀儡政権が聖廟爆破の犯人を捜査
して罰すると約束したにもかかわらず、事件の捜査は棚上げされ、傀儡政権が「
証拠はないがアルカイダとサダム信奉者の犯行だ」とする声明を発表しただけで
終わった。アメリカが樹立した傀儡政権はなんら証拠を集める努力もせず、みず
からの主張を証明しようともしなかった。
声明はさらに、こう続く−−「そして今、何が起こったか研究され、傀儡政府
とアメリカが聖地の警備を約束したあとになって、2度目の爆破事件が発生した
。今回の犯行で利益を得るのは誰かと考えたとき、誰であれ、たとえ最も慎重な
人間であっても、それが占領軍とバグダッドの傀儡政府によるものだと糾弾せざ
るをえないのである」。
「2007年5月28日のアメリカとイランの合意は、両国大使がイラクで会
談したとき、両国間に協力と協調が存在することを公式に認め、イラク問題を解
決するために協力関係を刷新し深めることを確認した。また、宗派抗争に火を着
けるあらゆる努力が失敗したあと、新たな手段を講じること、今一度イラク情勢
を緊迫化させるために協力関係を発展させることを確認した」。
「(アメリカとイラン)両国がもう一度、アメリカとイランの占領と戦うイラ
クの愛国的な武装革命勢力を宗派抗争に引き込もうとして、その努力を続けるこ
とで合意したことは確実である。彼らは、居住地の周囲に壁をめぐらして居住地
をまるごと現地住民の収容所に変える、というアザミヤ地区での経験を広めるな
かで、爆弾作戦にたち戻る動きを含めて、目的達成のための新たな策略を企てた
のだった」。
バース党の声明によると、アハマド・チャラビを議長としてイランの工作員も
参加する某委員会によって練りあげられた作戦の存在が、アルバスラ・ネットの
ウェブサイトによって暴露された。その作戦とは、占領軍に抵抗する50のイラ
クの都市を巨大な監獄とするか、自衛にあたる住民を孤立させる、というもので
ある。占領に抵抗して戦う住民はマフディ軍や他の民兵(=米占領軍およびイラ
ンと協力する者たち)によって包囲されるという。彼らは各地の住民を「巨大な
監獄」に閉じこめることで、そのように武器を手にすることができる者全員を排
除しにかかるつもりである。
そこでバース党の声明は次のように指摘した−−「この作戦は、特にアザミヤ
地区での予行演習が広範な大衆の怨嗟と国際的な非難を集めたことから、それを
実行するための口実となり、作戦を正当化するための何らかの重大事件を必要と
している。そのために、この大作戦の実行を正当化する何らかの大事件が作りだ
される必要があったのである。サマッラにおいて、聖地に建つ2つの尖塔(ミナ
レット)を破壊した今回の爆弾事件は、まさしく、アメリカとイランの大使間で
合意された新たな作戦を実行に移すための口実となるものだ」。
2人のイマームの聖廟が攻撃される前の数日、シーア派とスンニ派の多数のモ
スクが焼かれたほかに、スーフィのアブダル・カディル・アル・カイラニ師の墓
が爆破され、スンニ派のアブ・ハニファ・アン・ヌマンのモスクが爆破され、イ
マーム・アリのドームが爆破されるなど、イラク国内の他の宗教施設に対する爆
破事件が相次いだ。
バース党は、こうしたシーア派およびスンニ派の寺院に対する一連の攻撃とあ
わせて、シーア派を殺してもよいと主張する宗派至上主義者の危険な作戦が存在
した、と指摘した。この作戦は生粋のイラク人を殺害し、あるいはイラクから追
放する動きと一体のものだった。バース党の声明によると、イラクへの忠誠心を
宗派への忠誠心に切り替えることを拒否したために、イランの手先から逃げなけ
ればならなかった愛国的なシーア派イラク人もいた。彼らはこうした極端なグル
ープによって殺されたり、財産を没収されたり、アラブとイスラムの道徳に反し
て妻や娘を辱められたりした。
バース党は、「シーア派あるいはスンニ派のイラク人、あるいはクリスチャン
であるイラク人、あるいはサバイアンであるイラク人の血を流すことが許される
という宗旨を主張する者は、それが誰であれアメリカ占領軍の手先かイランの手
先である、と、わが党は再度確認する。なぜならば、この2つの勢力とイスラエ
ルこそ、宗教を理由にしてイラク国民を殺害して利益を得る輩であるからだ」と
宣言した。
6月13日に発生した聖廟爆破事件は、占領が頓挫しつつあるなかで起こった
、とバース党は述べた。アラブ世界において、宗派あるいは党派間の抗争が窮地
に立つアメリカとイスラエルへの助けになる、そのような時に発生しているわけ
である。最近では、ファタハ・アル・イスラムの問題がレバノンを分裂させ、パ
レスチナではハマスとファタハが衝突してきた。バース党は、サマッラでの爆弾
事件のような展開は解放闘争をセクト間抗争に置き換えるためにアメリカとイラ
ン、イスラエルが進める中東政策の一環である、と述べた。
さらにバース党の声明は、傀儡政府あるいはイランの宗派主義的目標に加担す
るすべての者に対して、殺人と暗殺を止めて愛国レジスタンスおよびイラク人愛
国勢力との直接交渉に入るよう呼びかけた。声明はまた、解放を求めるバース党
の戦略は愛国者の連合政府を樹立するという確固たる基礎のうえに立っており、
連合政府は占領軍と戦い占領体制を倒すために誠実に活動するすべての者が参加
することを再確認した。声明は、権力を独占しようとし、他のグループを排除し
、投票箱に頼って統治すると主張する者は、いかなる党派であれ居場所はないで
あろうと強調した。
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