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http://www.ohmynews.co.jp/news/20070530/11645
レバノンでアメリカが実行中の秘密工作〜桜井春彦コラム〜
レバノン北部の港町トリポリで治安部隊が5月20日に武装組織「ファタハ・イスラム」のアジトを襲撃、戦闘は「ナハル・アルバリード」の難民キャンプに拡大している。キャンプの居住者は2万2000人、あるいは3万2000人と伝えられているが、現地では4万5000人が住んでいるとも言われている。そのうち60%はまだキャンプに取り残されているようだ。
事件の発端は、ファタハ・イスラムがレバノン軍駐屯地などを襲撃したことにあるが、その背景にはアメリカ政府の中東政策が存在している。1980年代にアメリカ政府が「自由の戦士」と呼んだアル・カイダとこの武装集団は関係していると報道されているが、実際は米国務省のデイビッド・ウェルチ次官補が黒幕だというのだ。
ファタハ・イスラムは親シリアのグループから分派して誕生、今回の衝突が始まるまでの兵力は400名程度だと言われていた。宗派で言うとスンニ派に属し、シーア派のヒズボラとは対立している。この集団が難民キャンプに入り込んだのは昨年9月から10月にかけてのことで、サウジアラビア、パキスタン、アルジェリア、イラク、チュニジアなど、さまざまな国の出身者が含まれているとする証言がある。キャンプに家族や親族がいるわけではなく、難民に対して何らかの支援活動をしているわけでもないようだ。
武装集団のリーダーたちには海を臨む高級マンションが提供され、武器弾薬はそこに保管されている。彼らの資金源はサード・ハリリを中心とする「ハリリ・グループ」。ハリリ一族はレバノンにおけるスンニ派の中心的存在で、サウジアラビアと密接に結びついている。2005年2月に暗殺されたラフィク・ハリリ首相はサードの父親だ。
国連の「国際独立委員会」でハリリ首相暗殺に関する調査官を務めたデトレフ・メーリスは「シリアやレバノンの情報機関が殺害計画を知らなかったとは想像できない」と主張、シリア政府の関与をほのめかし、欧米や日本の大手メディアはこのシナリオに沿った話を伝えてきた。
アーマド・アブアダスが「自爆攻撃を実行する」と宣言する様子を撮影したビデオをアルジャジーラは放送したが、このビデオをメーリスは無視している。メーリスが信頼する重要証人のひとりは、アブアダスは事件と関係がなく、シリアの情報機関に脅されて犯行を宣言したのだと主張、またズヒル・イブン・モハメド・サイド・サディクによると、アブアダスが途中で自爆攻撃を拒否したため、シリア当局に殺されたという。
しかし、メーリスが採用した証人の信頼度に疑問を投げかける人は少なくない。例えば、ドイツの『シュピーゲル』誌は、サイド・サディクが有罪判決を受けた詐欺師だと指摘する。しかも、この人物を連れてきたのがシリアの現政権に反対しているリファート・アル・アサドだというのだ。サディクの兄弟によると、メーリスの報告書が出る前年の夏、サイドは電話で自分が「大金持ちになる」と話していたという。
もうひとりの重要証人、フッサム・タヘル・フッサムはシリア関与に関する証言を取り消している。レバノン当局の人間に誘拐され、拷問(ごうもん)を受けたというのだ。その上で、シリア関与の証言をすれば130万ドルを提供すると持ちかけられたと話している。
また、爆破に使われた三菱製の白いバンは2004年10月に相模原で盗まれたというのだが、輸送経路は不明で、誰が所有していたのかも示されていない。
さて、2006年の中ごろにハリリ・グループは「未来運動」なる活動を開始、戦闘部隊(テロ部隊)を編成した。その部隊を財政的に支援してきたのが「ウェルチ・クラブ」なるプロジェクトだ。2006年7月にイスラエルのレバノン侵攻作戦が失敗すると、このプロジェクトの重要度が急速に高まった。戦闘で難民の犠牲者が増えれば、人々の怒りはレバノン軍に向けられ、戦乱が拡大すればシリアやイランを攻撃する道が開かれるとアメリカのネオコン人脈は期待しているのだろう。が、その思惑をレバノン軍も承知しているはずだ。
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http://www.mailux.com/mm_bno_dsp.php?mm_id=MM3D384F43742FA&bno=20051024001717
ハリリ暗殺に関する不思議な報告書
By StrangeLove
ラフィク・ハリリ元レバノン首相の暗殺事件を調査していた国連国際独立委員会のデトレフ・メーリス調査官は今月20日に「報告書」を安保理に提出したのだが、「最終報告」とは到底呼べない代物である。
実は、今年2月14日にハリリを殺害したいのは誰かという点がはっきりしない。犯人像が不明確なまま、シリアやレバノンの情報機関が殺害計画を知らなかったとは想像できないと主張しているのである。しかも、調査を継続する必要があるのだという。いい加減な話だとしか思えない。この論法を使うならば、イスラエルの情報機関に気づかれないでハリリ殺害を実行することは「想像できない」と言うこともできる。
また、暗殺に使われた三菱製の白いバンは2004年10月12日に日本の相模原で盗まれ、ベイルートに運ばれたのだとされている。日本人チームが特定したというのだが、この自動車が運ばれた経路がはっきりしていない。本来の所有者が誰なのかも明らかにされていない。所有者が特定されているのかどうかも不明だ。ドイツの雑誌シュピーゲルは証人の信頼度にも疑問を投げかけている。いい加減な話だとしか思えない。
ともかく、この報告書はアメリカ政府を喜ばせた。イラクへ先制攻撃した直後からネオコンはイラク攻撃を望んでいたからである。アメリカの特殊部隊が早い段階からシリア領内で活動しているとする報道もある。
最近ではAIPAC(イスラエル系ロビー団体)を舞台としたスパイ事件やCIA工作員の名前リーク事件などでネオコンは苦しい立場にある。シリアの件で反転攻勢、といきたいところだろう。が、これだけ曖昧な報告書だけでシリアに対して何らかの制裁を実施することが可能なのだろうか?
勿論、シリアの情報機関が関与した可能性も否定できないが、現時点で結論を急ぐべきではない。少なくとも調査の過程で日本も深く関わっている。状況に進展具合によっては難しい局面もありえるだろう。
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http://www.sankei.co.jp/kokusai/middleeast/070531/mda070531001.htm
安保理、レバノン元首相暗殺で国際法廷設置へ 国内では賛否両論
【ニューヨーク=長戸雅子】国連安全保障理事会は30日、レバノンのハリリ元首相暗殺事件を裁く国際法廷設置手続きを早急に進める決議案を賛成10、棄権5(ロシア、中国、インドネシア、南アフリカ、カタール)の賛成多数で採択した。
決議は法的強制力を持つ国連憲章7章を引用、国連とレバノン政府が法廷設置に関して2月に交わした合意文書が6月10日に発効するとした。これで判事の人選や法廷の設置場所などの作業が10日から始められる。
国際法廷をめぐってレバノン国内では早期設置を求める反シリア勢力と、親シリア勢力が対立。反シリア派のシニオラ首相が設置に向け「拘束力ある決定」を下すよう安保理に求めていた。シリアは暗殺への関与が指摘されている。
【カイロ=村上大介】国連安全保障理事会が30日、レバノンのハリリ元首相暗殺事件を裁く国際法廷設置を決議したことに対し、レバノン国内の反応は割れている。事件の背後にシリアがいると非難してきたシニオラ首相ら「反シリア派」は歓迎している。しかし、同法廷設置の是非を巡り内閣から離脱したイスラム教シーア派組織ヒズボラなど「親シリア派」勢力が態度を軟化させる可能性は少なく、機能マヒが続くレバノン内政がさらに不安定化することを懸念する声も多い。
ハリリ元首相の二男、サアド氏は30日夜、安保理の決議を受けて、記者会見し、「国益のために協力するときがきた」と、「親シリア派」を念頭に置き、歩み寄りを呼びかけた。シニオラ首相も「国際法廷は、特定の国(シリア)に向けられたものではない」などと語り、同法廷がシリアを裁くための“政治ショー”ではないと強調した。
しかし、昨年11月に閣僚を引き揚げ、シニオラ政権打倒を叫んでいるヒズボラなど親シリア派とされる勢力は、今回の決議が「強制力」を伴う点などを問題として今後も政府打倒の動きを強める可能性が強い。31日のレバノン各紙も、支持党派の主張に応じて賛否両論を展開しており、「親シリア」「反シリア」と便宜的に色分けされながら権力闘争を続ける両陣営が具体的に歩み寄る気配はうかがわれない。
犯人に関しては、レバノン政府が事件当時のレバノン治安機関幹部4人を拘束したが、捜査にあたる国連特別調査団は犯人特定や背景解明には至っていない。かつて反シリアでありながら親シリアに転じたアウン元将軍(キリスト教マロン派)は「容疑者のいない法廷設置を急いでどうするのだ」と揶揄(やゆ)した。
一方、シリアは31日、国営メディアなどを通じ、「決議はレバノンを不安定化させるだけだ」と批判。「(シリア人が裁かれる場合は)シリアの法で裁く」などとして裁判への非協力を表明した。
(2007/05/31 22:31)
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三菱自動車の謎、04年に相模原で盗難→ハリリ暗殺で使用。誰がどのようにして。
http://www.asyura2.com/0510/war75/msg/833.html
ハリリ暗殺は、レバノンに米軍基地を建設するため ( Wayne Madsen )
http://www.asyura2.com/0510/war75/msg/584.html
シリアの米大使館襲撃にイスラエルが関与? レバノン諜報機関がモサドの秘密工作網摘発
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200609150719305
ハリリ暗殺事件捜査のミーリス委員長は何者か
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200511221336192
ハマスはイスラエルに30年間停戦を提案していた 元モサド長官が著書で明らかに
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200604061431324
ハリリ暗殺でのシリア叩きの裏にパイプライン構想 米人反戦活動家
http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=200511021834483
Assassinating Al-Hariri Fits Washington’s Plan」by Mike Whitney February 17, 2005
http://www.dissidentvoice.org/Feb05/Whitney0217.htm
IRAN: Is the US planning a military attack?」Doug Lorimer http://www.greenleft.org.au/back/2005/616/616p17.htm
Late Hariri`sconsultant: Hariri`s assassination by Mossad aimed」Islamic Republic News Agency (IRNA)
http://www.irna.ir/?SAB=OK&LANG=EN&PART=_NEWS&TYPE=HE&id=20050215030858
The assassination of Rafiq Hariri: who benefited?」By Bill Van Auken World Socialist Web Site 17 February 2005 http://www.wsws.org/articles/2005/feb2005/hari-f17.shtml